ご覧のように一つの小さな山のいたるところに螺旋状に上へ上へと続いてゆくのである。
古墳時代の横穴墓で、猫の額のような日田盆地では平地に墓群を造る事が出来なかったのであろうか。
尖塔のような門松が対になって造られている。去年のどんど焼きは澄み渡る小春日和で気持ちがよかったのだが、ご覧のように門松の各段に雪が残っている。
まして小さな雨が降っているのである。
どんど焼き用の注連飾り等は集まっているのだが人々は集まらない。天候が悪いからである。開始の時間にはまだ余裕があるので周囲を歩いてみた。
母はお手伝いの奥さん達とテントの中で何か話をしているようだ。火があるのでそこに居てもらったほうがよいな。
以前古墳探訪編で掲載した道標の北面である。頭一つを入れるのがやっとで、この様な写真しか撮れなかった。「糸田、赤池、直方」とあり、確かに道は続きその方向を指している。
やっと目的の神社へとやってきた。額を見ていただこう。八の字が鳥で表されているのがお判りになれると思う。また、全体が真新しいのも判る。本当に変ったのは神社から神宮へと格上げされたのである。「宮」の字が一段と大きく光り、誇らしげに見える。
ここは日田の月隈公園である。岩盤を穿って祠にしている。栗の様な形をしているかな。
問題はこの祠ではなくむかって右に見える二つの四角の穴である。
下の写真も見ていただきたいが、ここにも岩を穿った穴を多数見る。階段や穴の入口を飾ったかのように門のようなものも彫られている。
もうお判りであろう。そう、ここ月隈公園全体が横穴墓群である。
「おっ」と思われる読者諸氏も多かろう。題名の通り久しぶりだなと。
軽いぎっくり腰をやってしまったので汐湯に浸かって和らげようと出かけたのである。
ところが小一時間の運転が腰に相当の負担をかけてしまったのである。運転席から降りるときにはスッと降りることが出来ず腰が曲がったままになってしまった。右足を引きずりながら普段の倍以上の時間が掛かってしまった。
いつも正座してパソコンに向っているのだが、この姿勢からは気安く立つことができないのである。
門に向う石段の下から左右の石垣を見ている。緩やかな弧を描いて築かれているのがお判りになるであろう。これ以上中に入ることは出来ないのでこれくらいで後にする。
花弁の多い椿を描いた。強制的に見せられるのはあまりいい気がしないものだろうが、そこは過去の経歴もあり、御容赦願おう。写真が上手くいかなかったが撮り直す事をあえてしなかった。稚拙な手で申し訳なく思っている。
寒さが伝わっていくであろうが、私はいまだに雪上にいる。古墳をまた別の角度で写したいからである。母には悪いが寒い中を私一人がはしゃいでいるようだ。
