七本足だ。
小さな庭の上空の守り神である。それにしても堂々とした姿である。
説明にはこの箱式石棺が丁寧な作りであることを教えてくれている。
最初に埋葬された人物の関係者であることは間違いあるまいが、首長クラスの人間だったことは間違いあるまい。
ふと足元に目を落すと・・クヌギだぞ。食わないけどね。椎の実だったらよかったのにな。妻への土産になったのにな。
よし、次。ここからスポーツセンターに向かって500m程歩くと女夫塚古墳がある。両者とも前方後円墳である。
八代方面 ここでゆっくり休憩をとろうとしたつもりが・・次の古墳の心配をしだした自分が可笑しいな。
正味10分しかここにいなかった。じっとしている訳でなく駅構内をうろうろしているのだから休憩どころではないな。
松橋駅西口 右(熊本方面)から左(鹿児島方面)へと九州新幹線の高架が見える。
岡岳公園からここに来るまで道を間違えてしまったからな。無謀な行動をしているから道を間違えると時間と距離を取り戻すことはおろか体力を消耗していくのだからな。本来なら30分位で辿り着かねばならないところだったのが何処でどう間違えたか・・・駅に辿り着いたのは良かったが余分な時間を費やして結局1時間歩き回ったからな。
あるバス停でへたり込んでしまったが・・通りすがりの人から変な目で見られたからそそくさと移動せざるを得なかった。それでも次の古墳が待っている。次の次の次の古墳が今回の最終目的で、我輩にとって今回の目玉だから兎に角前に進まねばな。
御領東原3号墳にやって来た。言葉で表すのは簡単で、しかも松橋駅から歩いて18分だ。この18分が大変だった。何回腰を伸ばし、何回立ち止まった事か。ここでやはり無謀な行動だったのかと・・・しかも背中が真っ直ぐ伸びずに少々前傾姿勢だからな。気持は何のこれしきと思っているのだが・・身体が付いて来ない。それでも歩かないと帰ることさえ出来ないからな。
後円部から前方部を見ているのだが、前方部が低いな。少し左右に拡がりがあるのがお判りになるだろうか。
この時間帯は逆光なもんだから肉眼では判るのだが・・何度か写真を撮っては見直して撮りなおすのだが・・
板石状のものがみえるのだが・・・五号棺の札が見える。