さて、長浜は鰻の寝床のような街で背骨のように街道が真ん中を通る。筋一本違う道へ行くのに何処からでも入り込めるのである。犬や猫の通り道のような細い路地が家と家の間にある。家が二軒あればその間が既に道なのである。便利極まりないと思える。その昔はこうだったであろう。家人の話し声が聞こえる横を通り抜けていたのである。
ところが今では、その細長い街を新しい道が横に真っ二つに道で切り刻んでしまった。風情も何もあったものではない。陽光が地面を照らし乾燥しきっている。路地の薄っすらと濡れた感じはもはやない。この道を作ってしまったからには長浜らしさがなくなってしまったに等しい。
ところが今では、その細長い街を新しい道が横に真っ二つに道で切り刻んでしまった。風情も何もあったものではない。陽光が地面を照らし乾燥しきっている。路地の薄っすらと濡れた感じはもはやない。この道を作ってしまったからには長浜らしさがなくなってしまったに等しい。