2015年6月3日(水)
奈良県に三郎岳という山があります。
この三郎岳から西へ行くと、見事に同心円を描くきれいな青野山(島根県)があります。
そしてそのラインを西へ伸ばすと、対馬に行きつきますが、ここになんと神ノ山という場所に行きつきます。
この東西ラインが古代からの太陽の道で、これを「時」の基準ラインとしています。
対馬の神ノ山から青野山を見て、山頂点から太陽が昇るその日を春分、秋分の日と定めていたことでしょう。
もちろん、冬至、夏至の日も神ノ山の観測点から隠岐ノ島や大島(宗像市)からの日の出で季節の変り目を知ることができます。
対馬の神ノ山で観測する冬至 春分 夏至 秋分のその日を標準と決めて、
その標準日を飛鳥の都でも知ることができる観測点を伊那佐山(奈良県宇陀市)で行っています。
古代の人々は、この二つの天体観測所で、島や山々を使って、正確に時を知っていましたね。
正に日本は古代から「日出ずる国」と世界の人々から尊ばれていたことでしょう。