軽井沢ル・ボン・ヴィボン

紅葉は終盤へ

こんにちは、シェフの梅田です。
軽井沢は、朝晩に冷え込む日も多くなってきました。

浅間山は昨日初冠雪しました。
紅葉はそろそろ終盤に差し掛かったかな、という感じはありますが
意外と長持ちしていて、まだ見頃が続いています。

紅葉のシーズンを迎えて、忙しい日々が続き
気付けばブログの更新も久しぶり。

前回の更新でも書きましたが
うちのソムリエールが
「ソムリエ・エクセレンス」の2次・3次試験を目前にしていますので
お店でもフランスに限らず、様々な産地や生産者のワインを開けて
テイスティングの幅を広げる事に勤しんでいます。

世界には(日本も含めて)圧倒的な規模でワインが生産されていて
圧倒的な数の生産者がいて
それぞれの産地にそれぞれの土着品種もありながら
シャルドネやメルロなど、世界的な品種も作られていて
歴史ある作り手から、新進気鋭の作り手まで
みんな切磋琢磨して素晴らしいワインをリリースして
それが徐々に我々の手元にも届くようになってきました。
良い時代です。

その地の、土壌や気候の特質も読み解きながら
風景をイメージして、生産者に思いを馳せ
ワインをテイスティングするのは本当に楽しいひと時です。
世界中でこれほどまでに「同じ飲み物」を作っているって
すごい事だと思います。
だからこそその差は見えやすく、比べやすい反面
様々な価値観が反映され、複雑に絡み合い
分かりそうで分からない深いワインの世界となって
沼に引き込むように、我々を魅了します。

最近は「え??この国(地域)にはこんなにすごいワインがあったのか!」
という発見の連続で
事あるごとに世界の広さを痛感する思いがします。
これも大抵の場合、その地では著名な作り手で
元々あったのに僕が知らなかっただけなのですが
そういう経験をすればするほど
自分の世界の狭さを知り
その地を訪ねてみたいという気持ちが膨らんできます。

繰り返し同じような事を書きますが
僕のお店では、ワインも食材も信州だけという縛りを設けていません。
地域も大切ですが、同時に世界を見る目も失わずに
この場所、つまり僕のお店に落とし込んでいきたいと願っています。

この所、ワインが面白すぎて
ワインの事ばかり考えていますが
もちろん、料理のブラッシュアップも常に頭の中にあります。

これからは、もっともっと
器やカトラリーに力を入れていきたいし
内装にも磨きをかけて、さらなる洗練を加えていきたいです。
「一年経ったら別のお店になる」
くらいのイメージでやりたいと思っています。

話は変わって
この秋は台風の影響で入荷が遅れていましたが
北海道サロマ湖の「孤太郎牡蠣」がスタートしました。
シングルシードで育てられたその味は折り紙付き。
生産者の五十嵐さんから直接買い付けています。


信州産紅玉りんごのタルトタタン
今年の仕様が固まってきました。
ダマスクローズのグラス(ジェラート)と薔薇の実
マヨルカ島のローズソルトをアクセントに。

バラ科のリンゴと、ローズのグラスが良く合います。


今年は秋が長そうです。
軽井沢もまだまだ楽しめます。
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