かつて京セラがカメラを販売していた頃のデジタルカメラFinecam S4です。
京セラはデジタルカメラをKYOCERA、CONTAXの2つのブランドで展開しておりこのFinecam S4はKYOCERAブランドなのでエントリー・スタンダードクラスと思われます。
購入は箱付き「電源入りますが画像でません」のコメント付きで315円。
実際に電池を入れてみたが最初はコメント通りの症状でしたが(恐らくシャッター閉まりっぱなし)なぜか中のレンズ駆動用ギアが空回りしてしまったらしくレンズが帰っていかなくなってしまった。
この状態で電池を入れても中でギアの音がしてそれ以外反応がありません。
販促用のステッカーが残されておりPDAで簡単に再生できるようにリサイズ可能、光学3倍ズームレンズ搭載、175gと軽量ということが謳われている。
記録メディアはSDカード(SDHC非対応) 4メガピクセル
京セラデジタルカメラの伝統なのか液晶モニターが非常に小さく、右側には大き目のSDカードのロック解除スライドがある。このシリーズと他社にOEMされたモデル(Konica KD-300ZやマクセルゼロハリZ3、TOSHIBA アレグレット3310)はすぐにわかってしまう。
ズームボタンはシーソー式ではなくW、Tがそれぞれ独立、マクロ・風景切り替えやフラッシュボタンが独立などなど…
小さかったり、野外ではまったく役に立たないためにある光学ファインダーですがこのカメラの場合は非常に小さいためとても使いづらい。
ストロボは指示や操作しなくてもレンズがせり出すと勝手にポップアップするタイプです。そのためレンズが出たままのこの個体はストロボも収納できない。このような症状のFinecamはオークションサイトを見る限り割と多いみたいです。
使用電池はシャープとそのOEMのポータブルMDプレーヤーやPDAザウルスなどにも用いられたガム形の薄いリチウムイオン電池であるBP-900S。
機器やメーカーが違うのでもちろん自己責任となりますがこの電池をポータブルMDプレーヤーに使用したり、その逆もできる。
京セラデジタルカメラは電池の劣化ではなく本体の異常で電池の残量がまだ残っていても電池切れ警告を出して強制シャットダウンしてしまうものが多いとのこと。
薄いですがその分長いので特別電池の容量が少ないということは無いのであとは本体の消費電力次第です。
KYOCERA ZOOM LENS搭載 光学3倍ズーム
CONTAXブランドだとCarl Zeiss Vario- * 系レンズ搭載となるのですが、このS4はKYOCERAブランドの機種のためKYOCERA ZOOM LENSとなっています。
京セラは年代の割に大きいレンズを搭載していることが特徴です。最近のデジタルカメラのようにレンズ部分が大きいのですがその割には大して広角ではないレンズという。
YouTubeにはなぜか振ったら直ったという動画が上げられていますがコイツはダメですね。ボロ精密ドライバーしか残っていないので分解も出来ん…
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