Kボーイの根岸線日記

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最新の米タンです。KATO「タキ1000 日本石油輸送・米タン」セットが入線したよ

2021-04-11 21:19:45 | 鉄道模型-機関車・貨車・客車

こんばんは

毎度おなじみKボーイでございます

数日前、KATOに続いてTOMIXからも新製品発表がありましたが、中身よりもその値段の高さにビックリしております。S雷鳥基本7両セットでまさかの3万円。すごい時代になりました…。

それはさておき、今日は過去の入線記事を修正した話なります。

お題はKATOのタキ1000・米タンセットです

何を今更と言う感じですが、記事の中身が薄っぺらだったのと、少し前にバリエーション展開でタキ1000後期形・日本石油輸送仕様が発売されたので、改めてお話しようというのが今回の目的です


◎模型の概要
模型は米軍横田基地向けジェット燃料輸送列車、通称「米タン」に用いられるのタキ1000形のNゲージになります。全車安善駅常備で通常の日本石油輸送色に「JP-8」のロゴが特徴となります

〇商品名:品番10-1589「タキ1000 日本石油輸送(米軍燃料輸送列車)12両セット


〇主な仕様

(1)プロトタイプは米タン向けタキ1000形の3ロット目(タキ1000-915~926) 
(2)従来品とは異なるタンク体の形状、床下艤装を再現 
(3)台車は補強板のないタイプを再現 
(4)緑色と灰色で塗り分けられた梯子を再現 
(5)ブック形車両ケース入り 
(6)付属品:反射板2両分

〇車種構成
セットは実際の米タン列車と同じ12両セットで、車種は以下の通りです



・タキ1000-916



・タキ1000-925



・タキ1000-924



・タキ1000-919



・タキ1000-918



・タキ1000-926



・タキ1000-915



・タキ1000-923


・タキ1000-920


・タキ1000-917



・タキ1000-921
・タキ1000-922

車種構成は以上です

〇その他
車両はブック形車両ケースにセット丸ごと収まっており、最後尾に取り付ける反射板が2両分付属します。


(反射板とその取り付け例)
反射板はデッキにある突起部分に取り付けますが、外れやすいので接着剤の利用を推奨します

模型の概要は以上です

◎実車の話
実車タキ1000形貨車は1993年(平成5年)に登場した45t積みガソリン専用車で、最高時速95kmでの運転に対応した車両になります。中でもタキ1000-891から938は鶴見線安善―青梅線拝島間の米軍横田基地向けジェット燃料輸送列車、通称「米タン」用に製造され、その識別としてタンク体に「JP-8」が表記されています

(実車のJP-8ロゴ)

一見すると

米タン用タキ1000は製造時期によって
・タキ1000-891~902 
・タキ1000-903~914 
・タキ1000-915~926 
・タキ1000-927~938 
以上4つのロットに分かれていて、米タンが必ず12両編成で走るためにほぼロットごとに固まって運行されます。今回のKATOの米タンは915~926なので3ロット目にあたり、2012年夏ごろに製造されました


(実車 タキ1000-926ほか 青梅線中神)

そして米タンは他の石油列車と異なり車両の向きが一定です。拝島―浜川崎間で見た場合、手ブレーキ側が拝島方になります

ちなみに、約3年前に発売されたTOMIX製の米タンセットには転写シートがついていましたが、車番がロットごとではなくバラバラ(※タキ1000-892・900・907・910・914・919・922・925・931・938)。そのあたりにやや不満があったのでKATOが一気に解消してくれました

◎模型の細かい所を見てみよう
今回のタキ1000・米タン仕様ですが従来品とはプロトタイプも異なりますが、「模型としての仕様」もかなり違いますので、そのあたりも比べながら細かい所を見ていきましょう。

比較用の従来品は品番8037-2「タキ1000 日本石油輸送色」(2010年ロット)を使います

まずは側面から見ていきましょう。


(上:新発売の米タン仕様、下:従来品)
一番目立つ違いは側面の梯子が実車通りに緑と灰色で分けられたことでしょうか。

従来品は緑一色でしたが、米タン仕様では梯子を上下に分割することで実車通りの塗り分けを実現しています

せっかくなのでタンク体を分解してみます。ねじを使用していないので緑色の部分を持ち上げれば、簡単に外れます。が、下半分にある固定用のツメを傷めると隙間ができるので、むやみに分解しない方が良いかと。


分解するするとこうなります。分割されたハシゴがわかりますね

従来品ではタンク体の溶接線部分でタンク体を上下分割していましたが、新しいものは緑色と灰色の塗り分け位置で分割しています

続いて台車部分を見ていきます。


台車の方は補強板のないFT21A形台車を新しく起こしています

この台車ですが、取付方法も変わり、


従来のねじ止めから最新のスナップオンタイプになりました。電車・気動車製品のそれとは若干異なるようで、より昔ながらのピン止めタイプに近い雰囲気です。

一応スナップオン台車を従来品にねじ止めすることは不可能ではありませんが、左右にぐらつくので微妙ですね

ちょっとマニアックな所を見てみると、


タンク体下の床下艤装に差異があります。これは実車における製造時期の違いによるものです。また全体としてモールドがより細密になっています。油種変更や臨時常備駅を掲出するところの細かいねじ部分まで再現されています

◎TOMIX製との比較
今回のタキ1000米タン仕様はTOMIXと競合しております。なお、先行するTOMIX製品と並べると…


(左:TOMIX、右:KATO)
両社共に非常に良い仕上がりでパッと見ただけでは違いがわかりません。それだけ出来が良いということだと思います。カプラー交換して混結させたらもうわかりませんね

もちろん、細かく見れば違いがあります。

〇側面全体


(上:KATO、下:TOMIX)
側面で言えばKATOは検査標記も印刷してあるのが特徴です

〇「JP-8」のロゴ部分


(左:KATO、右:TOMIX)
「JP-8」の表記を見ると、KATOの方が色は鮮やかですが、印刷面の滑らかさはTOMIXの方が上ですね。

〇手ブレーキ側


(左:KATO、右:TOMIX)
側面は大差ありませんが、車端部はTOMIXの方が作りこんでいます。TOMIXのデッキにある穴はダミーカプラーを差し込むところになります

比較は以上です。

◎実際の編成例や牽引する機関車などよもや話
今回の米タンセットは実物通りの12両セットなので、特に何も考えずに手ブレーキ(もしくは梯子)の向きを揃えて機関車を先頭に立たせればOKです。貨車の順番は適当で構いません。

少し前のですが実車の編成を取り上げます。

2017年4月27日 拝島発安善行8078列車

↑安善方
EF65 2127(広島更新色)
タキ1000-917
(以下「タキ1000」を省略)
-922
-919
-921
-923
-925
-926
-918
-915
-924
-916
-920
↓拝島方

3ロット目で固まっていますが、その中での順番は見ての通りバラバラです。2127号機はTOMIXが製品化しているので楽しい編成が出来上がります(記事→コチラ

お前さん、自称KATO信者なのに浮気するのかい?

いいんだよ、楽しければ

KATO製機関車でしたら、


・EF65 2000番台復活国鉄色(品番3061-5)→コチラ
・EF210 100番台シングルアームパンタ(品番3034-4)→コチラ
・DE10 JR貨物更新色(品番7011-3)
なんてよろしいのではないでしょうか。

◎まとめ
この米タンは仕様はリニューアル版タキ1000の第一弾ということで発売されましたが出来に非常に満足しております。

2020年2月に発売された際には、KATOから米タンが発売されてうれしいと思いつつ、その後のバリエーション展開をどうするのかなと考えていました。

というのも形態で言えばタキ1000-853以降が該当しますが、エネオスマーク付きが1両もいない上に日本オイルターミナル車も少数派。基本ノーマル仕様の日本石油輸送色にしか使い道がありません。その場合、地元の根岸線界隈よりも四日市界隈の石油列車にピッタリだなと。

四日市駅常備とか塩浜駅常備でDF200とか、DD51とか素敵でしょ?

なんて考えていたら、やっぱり四日市仕様が2021年に出ました。

それにしても、次はどうするのでしょうかね、

他にも書きたいことはありますが、
とりあえず最低限のことは書いたかな

以上です

関連記事

TOMIXのタキ1000の米タン→コチラ

四日市仕様のKATO タキ1000(後期形・日本石油輸送色)→コチラ

修正記録
2020年3月1日投稿
2021年4月11日修正

 

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