こんにちは
2回目のコロナワクチンを打ったところ、
深夜になって39℃近い高熱が出たKボーイです
覚悟はしてたけど、本当にきつかったね。
今は良くなったけど、仕事は午後からですな
さて、Nゲージというのはメンテナンスが重要ですな。
線路の上をスムーズに、室内灯やライトのちらつきもなく実感的に走らせるため、車両・線路の維持管理に時間と手間をかける。これが初心者にはわからないことでな、すぐに「車両が壊れた」というので聞いてみると、ロクなメンテナンスをしていない。某鉄道グッズショップではそんなやりとりを見かけます
一方で、いくら日々のメンテナンスを心がけても、どうしても防げないこともあります。
その一つが車輪の劣化。
特にKATOの黒染め車輪の劣化に悩んでおります。
車輪の劣化は致命的です。
何故なら日本型Nゲージは車輪から集電するからです。
ということで今日は、
ボロボロになった黒染め車輪を交換するお話です
どういう訳かわかりませんが、KATOの黒染め車輪というのは劣化しやすいようです。
劣化の進行具合として、まず表面の輝きが失われます。
次に踏面がザラザラになります。
最終的に表面が剥がれ落ちて。
見るも無残な状態に至ります。
このような状態になったら、まともな集電能力を持ちません。
そこで車輪の交換をするわけですが、メーカーへ依頼するのも手ですが、車輪を入手できれば自分で交換することもできます。
KATOではトレーラー車用の中空軸車輪を車両アクセサリーとして通常発売しております。
黒染め車輪は以下の二つです。
- 品番11-606「中空軸車輪(ビス止め台車用・黒)
- 品番11-611「中空軸車輪(スナップ式台車用・栗)<車軸短>
になります
各製品8個入り、すなわち2両分です。
スナップ式台車用とビス止め台車用の違いは車軸の長さです
スナップ式台車は車軸が短いタイプになります。
参考までに銀車輪は
●ビス止め台車用→品番11-605
●スナップ台車用→品番11-610
になります
一方、動力車用のギア付き車輪はASSYパーツ扱いです。
品番29-950シリーズがそれで、種類よって枝番がわかれます
現行のフライホイール付き動力ユニット用は、
- 品番29-950-7「EC用ギア車輪黒短」
- 品番29-950-8「EC用タイヤ付ギア車輪黒短」
従来型の非フライホイールの動力ユニット用は、
- 品番29-950-5「EC用ギア車輪黒長」
- 品番29-950-6「EC用タイヤ付ギア車輪黒長」
になります。
これらはASSYパーツであることから、中空軸車輪よりも入手は難しいです。
店頭では有力店でしか見かけない上に、生産スケジュールが明確ではないので一度品切れになってしまうと、いつ再入荷するのがわかりません。
有力店と言えば、メーカー直営店のホビーセンターカトー東京店がありますが、正直最近は頼りないです。結局一番便利なのがモデルスIMONで、最終手段が東京・府中の朝倉模型です。
一応T車用の中空軸車輪を入手して、ギア付きの車軸のみを再利用という荒業もあります。
どっちにせよ、こういった車輪は一つや二つ常備しておくのが良いのかな。
ちょっと話が逸れたかな。
では車輪を交換しましょう。
今回は255系(2015年発売・スナップ式台車)を例にとります
まずは動力台車を外します。
黄色く囲った所にギアボックスのツメがあるので、マイナスドライバー等で外します
すると、
ギアボックスが外れます。
次に台車を裏返して、
車輪と集電板を外します。
今回はタイヤ付き車輪を入手できなかったので、
タイヤ付き車輪から中空軸から抜いて再利用します。
タイヤ付き車輪は集電しないことが前提なので、傷んだ状態でも構わないので再利用します。
準備が整ったら新しい車輪を取り付けます。
取り付け方法ですが、まず集電板で車輪を挟みながら四角に組んで、台車の上にのっけます。
(ちょっと位置がずれているかな)
位置を微調整していいかなと思ったら、親指で4輪同時に押し込むとパチッとはまります。
無事にはまったらギアボックスを元に戻し、台車を組み立てます。
最後にシャフトを回して車輪が支障なく回転することを確認してから動力ユニットに戻します。
この車輪と集電板で四角に組んで4輪同時にはめるのが、KATOカタログにも記載されている車輪の交換方法です。
(KATOカタログ2017年より)
トレーラー車も本来この方法でやるべきですが、正直集電板にはあまりさわりたくない。
なのでトレーラーの台車は、片軸ずつ交換して済ませました
どっちにしても、集電不良の原因となるので脱脂はよくしましょう。
交換が終わると、
ライトが点かなかった車両も、ちゃんと点くようになりました
黒染め車輪の劣化ですが、私と同じように悩んでいる方が多いようですね。
特にスナップ式台車品番11-611の方は人気で、近場の店はどこも売り切れです。
聞いたらメーカー在庫もないから、取り寄せもできないとのこと(2021年9月現在)。
中空軸車輪ぐらい早く再生産をして欲しいよ。
もちろん、メーカーで修理してもらうという手もありますが、それは時間もかかるし高くつくからねぇ。
困ったもんですな。
でも、車輪が分売されているだけマシです。スナップ式台車用の黒染め車輪が発売になったのは2020年初夏の頃。それ以前はどうしようもなかったからね
TOMIX製も初期の新集電車輪でも劣化が多発したのですが、最近は聞かないですね。2010年代になってKATO製品の方が深刻化しました
このKATOの黒染め車輪の劣化問題ですが、車輪の品質もありますが、どうも車両ケースのウレタンも原因の一つかなと感じています。
KATOは2009年ぐらいに車両ケースのウレタンが新しくなっています。
左が最新製品のウレタン、右が2006年発売された製品のウレタンです。
新しいウレタンはより濃いグレーで全体がざらっとした表面になっています。この材質の変更が何を意味するかは私にはわかりませんが、私の所有するKATO製品、車輪の劣化が起きている製品はどれも新しいウレタンが使われてる製品です
それ以前の製品では黒染め車輪であっても、深刻な劣化があまり発生していません。だから経験的に車輪劣化の原因はウレタンにもあるかなと考えています
もちろん、科学的根拠のない個人の意見です
以上です
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