ようこそおいで頂きまして厚く御礼申し上げます。
毎度おなじみのKボーイでございます
この前、KATOのEF210-300番台・JRFマーク付きの入線記事を書きました(記事→コチラ)。
引き続き、通常品の桃太郎ラッピングの入線記事を書いても良いのですが…。
それでは似たような内容になるので面白くない。少し趣向を変えましょう。
私の手元には、2000年に発売されたEF210形の初代製品があります。最新300番台は2021年の発売ですから、約20年の差です。その20年はNゲージは多くの技術革新が行われました。
なので、
その初代製品の0番台と最新の300番台を並べて、
Nゲージの進化を見てみよう、
というのが今日のお話です。
初代が発売された2000年と言うと、Nゲージの技術革新が始まる前です。
KATO製品の場合、2003年頃からポツポツと新機構が導入され、2005年頃から一気に洗練されるようになったと私は認識しております。大体今の西落合の旦那が、亡くなった大旦那から会社を引き継ぐあたりで、一気に進化したところでしょうか。
今回ご登場願うのはこちら。
●品番3034「EF210」 2000年ロット
●品番3092-1「EF210 300」
の二つです。
どちらも新品で購入しております。2000年の製品でも、個人模型店には今でも新品で転がっていたりするものです。
まず初めに模型の概要も簡単にお話します。
まずは0番台の方からです。
〇品番3034「EF210」の主な仕様
- プロトタイプは0番台の登場時
- 側面の機器搬入口のフィルターは原形の小型タイプ
- 前面手すりはモールド表現
- ライトユニットは砲弾型の白色LEDで白色点灯
- KATOカプラーアダプター付属
- 選択式ナンバープレートは「EF210-1・2・4・8」を収録
2000年に発売された当時は、最新鋭の電気機関車でした。
なお、側面の機器搬入口のフィルターは、2007年以降に100番台と同じ大型のフィルターに順次交換されました
(実車 EF210-16号機 2020年7月 根岸にて)
(実車 EF210-12号機 2002年8月16日 浜川崎にて)
〇品番3092-1「EF210 300」の主な仕様
- プロトタイプは吹田機関区300番台のキャラクターラッピング付き
- 前面手すり・解放テコは別パーツで再現
- 前面手すりはモールド表現
- ライトユニットは電球色のチップLEDを採用
- KATOナックルカプラー付属
- 選択式ナンバープレートは「EF210-316・317・318・319」を収録
こちらは2020年代における、EF210形の最新トレンドを模型化したものです。
(実車 EF210-319 山手にて)
それぞれの付属品はコチラです。
ホイッスルと屋上機器は今も昔も変わっておりません。
目立つ違いは、手すりや解放テコが追加されたこと、KATOカプラーアダプターがナックルカプラーへと進化したことです。ナンバープレートは、共に選択式ですが、最新のはボディとの隙間の少ない改良型です
概要を説明したところで、本題に入ります。
まずはお顔からです。
手すりと解放テコの別パーツ化の効果は絶大です。
どちらもナンバーは選択式ですが、最新製品は隙間も最小限に抑えられているのがわかります
一方でスカートのカプラー開口部は今の方が大きく、初代の方がすっきりしています。
斜め上からです。
運転台の内装パーツは灰色から赤系に変わっております。
製品のカプラーは共にアーノルトカプラー標準装備で、付属の交換用カプラーに交換しています。現在は見かけなくなったKATOカプラーアダプターですが、スカートを分解をしなくてもカプラー交換が可能で、利便性は高いです
ライトを点灯させるこうなります。
初代は砲弾型白色LEDで白色点灯、
最新の300番台は電球色LEDに進化しています
初代はどうして白色なのか?
プリズムやら砲弾型のカバーに着色する手法は当時でもあったと思います。
恐らくは、2000年当時は白色LED自体が珍しかったので、あえて白色のままにしたと考えています
ちなみにKATO製品で最初に白色LEDが採用されたのが1999年の700系新幹線です。
ボディを外すとこうなります。
動力ユニット本体は基本変わりません。
一番目立つ違いは、先に述べたようにライトユニットが砲弾型からチップLEDになったことです
ライトユニットの違いから、ボディ側にあるプリズムも形が違います。
チップLEDになった分、プリズムが延長されています
続いて側面です。
模型の新旧というより、0番台登場時と300番台の比較ですね
(0番台の2エンド側運転台部分)
ナンバープレートの隙間は、このぐらいが当たり前でした
(300番台の2エンド側運転台部分)
ナンバーの隙間がほとんど見えません。
これを実現するのに、どれだけ金型の高い精度が必要なのでしょうかね?
300番台の桃太郎のキャラクターラッピング。
ここまで細密に印刷できるのね。手に取ってビックリしました
初代0番台のJRFマーク
さあ、ここまで新旧を並べた画像をいくつかご紹介いたしました。
この20年でNゲージは進化しましたね。
全体的な質は確実に向上しています。
手すりや解放テコの別パーツ化は当たり前。ライトユニットの小型化進み、光り具合もよりリアルな色に変わってきております。印刷も
もちろん、変わっていない所もあります。
動力ユニットの基本構造は同じなので、その気になれば、細かいパーツを入れ替えて初代製品の動力ユニットを、最新の300番台に載せることだって可能です。細かい部分が進化していても互換性があるのはうれしいことです。消耗部品を交換しつつも古い製品をいつまでも楽しむことが可能ですから。
今回は少し古い製品を持ち出して、Nゲージの進化を見てみました
以上です
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