こんにちは
毎度おなじみのKボーイでございます
先日「入線記事」や「れびゅーきじ」を書くのは疲れたとかいいながら、今回も書きます(えー)
少し前(2月下旬)に、ED75と旧型客車で昭和50年代の東北本線の普通列車を仕立てる趣旨の記事を書きました(→コチラ)。
その際、客車は市中在庫のあった単品のスハ43系やオハ35系で満足していたのですが、4月に入りKATOが旧客セットを発売したので、増結用にいいかと買いました。今日はそのセットがお題です。
ということで、
KATO 旧型客車 4両セット(ブルー)のお話です
製品は線区を特定しない青色の旧型客車の4両セット。
非冷房のオユ10とスハ43系3両で構成されています
なお、スハ43系3両はいずれも昭和60年3月31日時点で福知山客貨車区配置の車両です。
実は雑誌『j train』2017年春号に、その時点での福知山区配置の旧型客車形態分類一覧が掲載されています。今回のスハ43系3両の形態は、この一覧に即した仕様となっています。
また、ビギナー向けという位置づけですが、既存の単品製品とは異なる形態することで、増結した際に細かな違いを楽しめます
そういった意味で面白いセットですね。
まあ、なんだ、ビギナー向けの皮をかぶりつつ、既存の旧客好きも欲しくなるような車種のチョイスです。
そこ、「抱き合わせ販売」とか言わないの。
事実そうだとしてもな。
◎セットの概要
〇商品名:品番10-034-1「旧型客車 4両セット(ブルー)」
〇主な仕様
・オユ10は非冷房仕様
・オハ47の乗降扉は原形プレス製
・オハ46は乗降扉がHゴム窓・側窓枠は青色の仕様
・オハフ42の側窓枠がアルミサッシ仕様
・屋根色はオハ46が明灰色、その他が濃灰色
・全車台車マウントアーノルドカプラー装備
・ベンチレーターは全車別パーツ
4両セットの中で、オユ10非冷房とオハ46は単品設定がない車種です(※追記:オハ46形は単品設定がなされました)。
オハ47とスハフ42は単品設定はありますが、仕様が異なります。
- オハ47(ブルー)→通常製品は乗降扉が灰色Hゴム仕様
- オハフ42→通常製品は窓枠が木枠原形
◎模型の細かい所
いつもように模型の細かい所を見ていきましょう。
今回の旧型客車4両セットはビギナー向けで特定の線区をイメージしません。
そうなると所属標記をどうするか。
所属標記が印刷されてないと寂しいですが、実在のものにするとそれに縛られてしまいます。
そんな時はいい解決方法があります。
困ったときの安定の「関スイ」
各車共通で所属標記は「関スイ」、
オユ10とスハフ42の妻面標記は「49-4 埼玉工」になります。
こうしておけば、誰も文句は言うまい。
テールライトはスハフ42は車掌室側、
オユ10は妻面標記のある側のみ点灯します
オハ46はスハ43の軽量車で、側面の細い雨樋と屋根布押えのない妻面が特徴です。
スハフ42(画像奥)と比べるとご覧通り。
また明るい灰色にすることで鋼板屋根をイメージしています
スハフ42は単品仕様にはない、側窓のアルミサッシ化改造車です
正確にはメイクアップパーツを使えば単品製品でも再現可能ですが、肝心のメイクアップパーツが再生産されていないのでね…
オハ47は乗降扉が原形のプレスドアで、これも単品製品にはない仕様
模型としては茶色のオハ47を青くしたバージョンです
細かい所の話は以上です
◎そのほかの話
さて、客車だけのセットなので走らせるには牽引機が必要です。
おススメの機関車はパッケージ裏に書かれています。
動力近代化が進んだ時期をイメージしている上に、客車のプロトタイプが電気暖房装備の2000番台だけあって、ED75のような交流線区を走る機関車が主です
その機関車に合った編成例も説明書に記載されていますので、単品の客車を適宜付け足してください。
もちろん鉄道雑誌などを見て、自分の中でのイメージを膨らませるのも良し。
私がおすすめする参考資料は、さっきも少し触れた雑誌『j train』2017年春号。
特集が1980年代の旧型客車で、旧客の最晩年を取り上げております。
(たまりませんなあ)
気になる方は一度ご覧になるといいでしょう。
ところでこのセット、発売前は何故このタイミングで、このようなセットを発売するのかと疑問に思っていました。前に茶色の旧型客車4両セットの発売したのは、D51スターターセットの増結用も兼ねていたので、至極真っ当という認識でした。一方で今回はそういった必然性もなく、とにかく不思議な感じ。
それが発売された後に模型屋(IMONさんなど)に行ってハッと気づきました。
今なら増結用の客車が割と豊富にあるんですね。
スハ43系はもちろんのこと。オハ35やオハ61もある。
むしろ、単品の客車製品の販売促進としてはこの上ないベストタイミングだったと理解しました。
もっとも、普段の西落合の行いからして、
計画的かどうかは疑問で、偶然の可能性も(ひでぇ)。
だって、タキ25000を作って、タキ35000やタキ9900を再生産しないメーカーですよ、西落合は(まだ言うか)
まあ、今回は既に購入済みの旧客の増結目的に買いましたが、手にしてみると、通常製品とは異なる仕様で結構面白いセットでした。特定編成にこだわるのに疲れたとか、純粋に旧型客車を楽しみたいという方にはお勧めです
以上です