谷津発 どうでもいい話

谷津・津田沼の地域密着不動産会社の社長日記

全館空調システム

2006年09月03日 | 住まい
 S水ハウスのN氏は、以前から営業に来ていた。確かに業界トップメーカーではあるが、S水ハウスというと鉄骨系のイメージが強くて私の中で対象から外していた。また、子会社の不動産会社を使って提携不動産業者のネットワークを強固に構築して他の業者とは一線を画している様であったのも、気が無い理由の一つでもあった(昔、当社にも色々なメーカーから提携のお話を頂いたが、大家さんや施主さんのことを考えると中立の立場でアドバイス出来なくなるのでは、との思いからすべてお断りしてきた経緯がある)。

 N氏の提案は、当然、木造の在来工法であった。そして、全館空調システム。S水ハウスでも全館空調は扱ってはいたが、乾燥による部材の反り等クレームが多く、積極的にはセールスしてこなかったとの事だった。ただ、T芝が加湿機能付の製品を出したのでS水ハウス仕様で販売する計画がある、しかし、何せ新商品なのでS水ハウスとのマッチングデーターが無いし、そもそも価格等も決まってないのでモニタリングされるお気持ちは御座いませんか?という提案であった。

 とても心が動いた。乾燥の問題さえなければ、全館冷暖房は快適であろう。そしてその快適さをデーター数値に裏づけされた実体験として経験できるのも職業柄魅力である。ただ、新商品なので故障等は大丈夫なのか?S水ハウスの木造住宅との相性は?…。そんなリスクの心配を持ちつつ、T芝の担当者と会ってみる事にした。

 T芝の担当部長氏は、強引なセールストークが無く、好印象であった。私の疑問に一つ一つ正直に答えてくれた。まず、新商品といっても既製の物に加湿機能を追加したので基本構造は問題ない、仮に不良があればT芝が責任を持って修理交換する。工場での数値データーはあるが、実生活での加湿具合のデーターは当然ながら無い。S水ハウスの機密性、断熱性の数値はクリアしているが、間取り等で消費カロリーを計算しなければならないので設計段階から参画しないと出来ない(機械室、ダクト位置の関係もあり、後から付ける事は無理)。考えられるリスクは、電気代のランニングコストと音の問題、それぞれ机上の計算値データーはあるが、実生活ではどうか?等々お話し頂く。

 私的には、快適性を求めればコストが掛かるのは当然と思っている。只その額が、効果に対して許容範囲かどうかが問題なのである。電気代も音も机上数値では納得できるものであった。又、どんなに機械の性能が発揮されても家本体の機密性、断熱性が悪いと不具合を機械のせいにされ、T芝にクレームされても困るのでどこのハウスメーカーでも良いと言う訳ではない旨の話もされていた。話を聞いて、私の気持ちは固った。“これで建てよう!!”   http://www.miyokawa.jp

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