老人の戯言

老人の経験、知識、見識も現在に貢献するものが多いのではないか。

営業と士農工商

2006-11-07 13:19:06 | Weblog
 日本では長く続いた士農工商の伝統から抜けきれず営業が軽く見られ勝ちである。日本語での営業は海外でのMarketingとSalesの2機能を兼ねているのも一つの原因かもしれないが。
 営業は業を営むと書くので、もっとも企業の中核部門である事を先ず自覚すべきである。事業を営む限り顧客との約束は例え製造、技術、搬入等の問題でもすべて営業の責任であり、また将来への備えも事業の永遠性や従業員の生活の安定など社会的責任からも忘れてはならない。
 従来営業が軽んずられてきたのは、これらの重要な責務を認識せず販売拡大のための接待に追われ、勉強不足と論理的説得力が下手なためが大きい。
 営業中華思想と云われても、顧客との接点に位置し技術、国際社会や他の同業他社の動きが一番早くキャッチできる立場にいながら、情報をパスボールしてしまった責任は大きい。
 マーケットオリエントの時代、事業計画の基になる、市場予測、技術開発計画とフォロウ、自社のBEPの引き下げをもたらす在庫管理や生産の合理化など何れにもリーダーシップを取るべきである。
 それには営業が一番多方面にわたり勉強し、説得力を磨かなければいけない。
営業部員の自覚と奮起を希望したい。juntaro