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糖質制限で心不全と脳梗塞になる

2018-02-17 06:42:16 | 日記
中高年向けのダイエット本を数多く出版するなど、「糖質制限」の第一人者として知られるノンフィクション作家の桐山秀樹さんが、2年前、心不全で亡くなっていたという悲しいニュースがありました。
桐山さんは、糖尿病を克服すべく糖質制限を始めるようになり、その結果、血糖値が安定したほか20kgも減量し、元気に過ごしていたといいます。「死因は心不全であり、糖質制限とは関係ない」とされているようですが、糖質制限が心臓病のリスクや死亡リスクを高めることは、ハーバード大学(アメリカ)やカロリンスカ研究所(スウェーデン)などが指揮したさまざまな大規模研究で、すでに立証されているのです。
同じような事例は日本でも示されています。それは、過去に脳梗塞を起こした人が糖質制限を始めたところ、3年後に脳梗塞を再発し、半身不随になってしまったというものや、「数年前から米を食べないダイエットをやっているんだ」と話していた人が、心筋梗塞で急逝してしまったというものです。桐山さんのケースと実によく似ています。
糖質制限の多くは、「穀類やイモ類などの炭水化物食品以外は好きに食べてもいい」という考え方に基づいているため、必然的に高脂肪・高タンパクの食事になります。こうした食事は往々にしてミネラルやビタミンが不足することから、代謝異常がさらに悪化すると考えられます。その結果、動脈硬化などの血管のトラブルが急速に進行し、このような惨事につながるのだと推測できます。
それに、制限されるのは糖質だけではありません。その食品に含まれるミネラルやビタミン、食物繊維など、あらゆる栄養素が“制限”されることになります。さらにいえば、糖質はエネルギー源としての役割以外にも、糖脂質や糖タンパク質の材料として、細胞の機能に不可欠な役割を担っています。これらが全て“制限”されれば、細胞が正しく働けるはずがありません。糖質制限はあらゆる面で不自然なのです。
ちなみに、この一件には別の問題も絡んでいます。桐山さんに糖質制限を薦めていた担当医が、今回の訃報を受けて「桐山さんにはもともと動脈硬化があった(から亡くなった)」などと弁明しているのです。
そもそも、この担当医は、糖尿病や動脈硬化など、桐山さんの生活習慣病を改善するために糖質制限を指導していたわけです。それなのに、「もともと生活習慣病だったから」とするのは、自分が指導していた糖質制限が無駄だった/意味がなかったと言っているようなものです。
このような出来事を二度と繰り返さないためにも、私たち一人ひとりが、生命科学の本質をしっかり見据え、細胞の驚異の仕組みを深く学ぶべきです。そうすれば、糖質制限が愚かなやり方なのは自明の理であると、誰でも容易に気づけることでしょう。

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