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 メカ・ワンダーランド
(あなたの知らない海の世界)

お触り禁止

2014-07-18 19:27:16 | Weblog
その昔、本屋さんでビニールに入っているのはエッチな本だけでした。でも今では、ほとんどの本がビニールに包まれています。
これって、お客さんが買う気もないのに立ち読みする人が多かったからかな? それとも、汚れた手でページを捲ったりするから?

本屋さんだって、本当はビニールで包みたくなかったと思うんですよね。お客さんのモラルの低下が、今のような状況にさせたのではないでしょうか?


実は、クラフトフェアでも同じようなことが・・・
クラフトフェアが一般的になり過ぎちゃったせいもあるのかもしれませんが、お客様のモラルの低下は、年々ひどくなっている気がします。
僕たちの作っている作品は、市場で売られている大量生産品とは違い、ロスを考えての価格設定とかはしていません。作ったモノは全て、誰か気に入ってくださる方の元へ行くことを信じて、ひとつひとつ丁寧に作っています。
そういう作品を玩具のように遊んでいく子どもや、雑に扱う大人・・・

僕たちがどれだけ一生懸命作っているかってことは、彼らには理解されていないのでしょう。ひどい場合には、作品を壊して、謝りもしないで逃げていく親子など・・・

なるべくならば、興味を持った方には、直接見て、触れて、感じて欲しいと思い、モラルのないお客様に口頭で注意するようにしていたのですが、最近ではそのことばかりが気になり、どうも楽しい気分で仕事が出来ません。
仲間の何人かは、子供には触らせないように注意書きをしているという人もいますが、これは子供とか大人とかの問題ではなく、自分の行為に責任を取れるかどうかということで、大人だって無責任な人には、触って欲しくありません。


というわけで原則、作品に触ることを禁止することにしました。



「触っては、イ缶!」です(笑)

でも、これは冗談ではありません。ただし、無断で触ることを禁止にしました。触る場合は一声かけていただければと思います。



以前、作品を何も言わずに、バシャバシャ写真を撮る人があまりにも多いので、「無断撮影禁止」と書いてみたんです。そしたら、写真を撮る人が激減しました。日本人って、ダメってことは、けっこう守るみたいです。
ということもあり、作品に触れる場合は声をかけていただくよう書いてみました。

僕たちの作品は、ロスを出さなければギリギリやっていけるかいけないかという価格設定で、もしも壊されたり、傷つけられたり、汚されたりすれば、それは大きな痛手となるからです。ひとつひとつの作品に生活がかかっているんだってことを理解していただければなって思います。


無断で写真撮ったり、作品に触れるって、基本的には、他のクラフトマンの作品でもダメだと思うんです。
ただし、出展者の中には、年金もらっていて趣味でやっている人とか、主婦の方とか、他の仕事しながらとか、モノ作りを本業としないで、人とコミュニケーションを持ちたくてやっている方々もいると思います。
いろんな方が出展されているとは思いますが、どの作品にたいしても、一声掛けてから、写真を撮ったり、作品に触れるのが、クラフトフェアでのスマートな見方だと思います。
せっかくの楽しい時間、お客さんも出展者も気持ちよく過ごせる空間になるよう、お互いが努力していかないと、次第にそのイベントはレベルの低いモノになって行くんだと思います。


一応「触っては、イ缶!」を置いておきますが、もし興味があるようならば、一声お掛けくださればと思います。



というわけで、明日からの八ヶ岳クラフト市、みんなが気持ちよく過ごせる3日間になればと思っています。

一声をかけるだけで、「このお客さん、やるな!」って、クラフトマンたちは思っちゃうと思いますよ!八ヶ岳クラフト市に行こうと思っている方は、ぜひ試してみてください。そこから、クラフトマンとの話が広がる可能性もありますからね~







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