スズキ君

スズキくんとの出会いは10年前のちょうど今頃。
職業訓練校の受験日、僕の後の席がスズキ君でした。


試験が終わった帰り道、偶然スズキ君と同じバスに乗り合わせました。
この日初めてあった二人が話すのは、当然試験の話。

その日の試験の答え合わせをしたんですが、ことごとく答えが違っていたんです。
僕はけっこう自信があったので、「コイツと２度と会うことはないな」って心の中で思ったんです。（笑）


で、僕は見事、木工科に合格！　試験もほぼ満点に近い成績でした。
入学式の日、これから１年間、どんなヤツらと勉強するんだ？ってワクワクしながら教室に行くと・・・



なんと！スズキくんがいるじゃないですか。
なぜ、スズキくんがここに？
僕が満点に近い成績だったということは、スズキくんはほとんど間違っていたということになります。しかも、その当時、木工科の倍率は１０倍です。スズキくんがこの場にいることがどうしても納得いきませんでした。（笑）


でも、他のメンバーを見ても、どう見ても頭が良さそうには見えないヤツがチラホラ。訓練校の試験って、学科と面接があるんですが、その合否って学科の成績だけじゃないんだなって思いました。


スズキくんの訓練校時代のエピソードを話せばキリがないほどなんですが、そんな彼も今では独立して、家具屋さんになっています。



number 8 furniture。
彼の作業場に初めて行ってきました。



作業場の前には、高級ホテル？





フリータ・・
家具を作るには持って来いの場所です！？（笑）



「まあ、まあ座ってください！」って出された椅子がコレ。



メチャメチャ汚い・・・
家具屋さんとは思えないほどショボい椅子。歓迎されてない？（笑）



「いいですか、いとうさん。経営っていうのはね・・・」



スズキ流、経営術のレクチャーが始まりました。
なんと、スズキくんの１か月の仕入れ金額は、うちの１年分です。ということは僕の１２倍働いているということ。もちろん売上げも１２倍以上。そりゃ～、家も建ちますがな～。


何かの間違いで訓練校に入れたスズキくんも、こんなに立派になっちゃいました。
訓練校時代、決して優等生じゃなかったスズキくん、でも家具を作りたいっていう意欲だけはすごかった。

世の中、勉強出来る出来ないんじゃないんですよね。やる気があれば、夢は叶うということです。僕も優等生じゃなかったけど家具屋になれたしね。（笑）


最後は２人で記念撮影。



久しぶりに会ったけど、同期生が頑張っているのを見ると刺激を受けます。





http://www8.plala.or.jp/jucon