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 メカ・ワンダーランド
(あなたの知らない海の世界)

木工機械の話

2009-03-12 21:17:37 | Weblog
これは、角ノミと言って、四角い穴を開ける機械です。四角い穴が開くってのは、すごいんですよ!

工房を始めるときに、いろんな機械を揃えなくちゃいけないんだけど、資金がないので、最低限の機械だけを入れることにしたんです。
で、この角ノミ、あるとすごい便利なんですが、絶対必要な機械を優先したら、角ノミまで手が届かなかったんです。
そしたら・・・

なんと、オマケでついてきたのが、この角ノミ。(笑)
相当古いですが、ちゃんと使えます。
今では、これがあって本当によかったと思っています。





ところがです。
一昨日、急に調子が悪くなりました。
右側にあるレバーをグイっと引くとドリルが降りて穴を開けられるんですが、レバーを引いても、ドリルが降りません。


いや~、困った。
こいつがやる仕事を、手加工でやろうとすると、何倍もの時間がかかります。

手加工でやるか、それとも原因を調べて自分で直すか?
しかし、直るのかな?以前にも書いたけど、僕は全くの機械音痴。
分解した機械は元に戻せない可能性が大きい。

でも、木工の機械って比較的簡単に出来ているんで、とりあえず調べるだけ調べてみようかな~、って感じで始めたら・・・




原因判明!!
レバーと軸を繋いでいるピンが、見事に折れていました。





さて、原因はわかったものの、これを直すにはこれと同じピンが必要。
しかし、こんなピンはうちにはありません。
ピンの代わりになるもの・・・



そうだ!

釘なんてどう?


というわけで、釘を入れてみました。
機械屋さんが来るまでの応急処置としてですから、これでしばらく持ちこたえてくれれば・・・

と、思ったんですが、あっさり折れました。(笑)

やっぱりダメなんですね~。


さて、どうする?
金属を加工する技術はないので、何かを代用するしかないんですが、この場所は相当力がかかるところ。
木で作ってみようかと思いましたが、無駄な努力だと思ったのでやめました。(笑)




やっぱり手加工か?

なんか、ピンの代りになるものないかな?
って、探していると・・・


あった!!
これは強いんじゃない?







なんだかわかりますか?





六角レンチです。


こいつは強かった。
製作中の家具のホゾ穴は掘ることが出来ました!
使用後、レンチを見てみると、グニャグニャに曲がっていました。やっぱり専用のピンじゃないとダメですね。




ということで、機械屋さんに連絡したら、ピンだけ持ってわざわざやって来てくれました。
連絡するとすぐに来てくれるところが、うちの機械屋さんのいいところ。もちろん代金なんか取りませんよ。(笑)

あ~、角ノミ直ってわかった。
あって当たり前と思っていたものが、ふと無くなった時に、今まで気づかなかった有り難味というのを感じますね。