残念ながら。

先日、健康診断と打合せがぶつかってしまい、お客様にわがままを言って、打ち合わせの日をずらしていただいた。その打合せが今日だった。

お客様は以前、クラフトフェアでCDラックを買っていただいた方。
今回は、現在使用しているテーブルが古くなってきたので、修理が可能かどうか見てもらいたいということだった。
CDラックが、ちゃんとお役に立てているかも気になっていたところなので、ちょうど良いと思いお伺いさせていただいた。

お約束の時間よりも少し早く到着し、まずはテーブルを拝見させていただいた。
事前に写真を送っていただいて、写真を見た限りでは無垢材を使用したテーブルではなさそうなので、修理は難しいと思っていたのだが、やはり合板を使用したテーブルだった。

塗装が剥げてきて、ところどころ合板の下地が見えてきている。
もうすでに２０年ほど近くお使いになっているということだったので、これは寿命としか言いようがない状態で、これを磨いても綺麗にはならないことをお伝えした。

ご両親からお譲りいただいたものなので、何とか修理をして使いたいというお客様の気持ちにお応えすることは出来なかった。
材料を再利用して新しいテーブルをという気持ちもおありになったようなのだが、合板では再利用も難しい。

というわけで、修理もリフォームも無理だということで、現在ご使用のテーブルに似たものを作らさせていただくことになった。
新しく製作させていただくテーブルは、今のテーブルの何倍もご使用出来るようなものを作らせていただこうと思っている。(笑)

ちなみに、ＣＤラックはとても大切に使っていただけているようで、一応メンテナンスを出来るように道具を持っていったのだが、メンテナンスする必要が全くないほど、いい状態でご使用いただいていた。
いいお客様に購入していただいたと思う。

その後は、音楽のお話と家具のお話しで、時間も経つのも忘れ、お昼までご馳走になって帰ってきた。
とても感じの良いご夫婦で、今度作らせていただくテーブルもきっと大事にお使いただけると確信している。

家具工房jucon