本日会社の倉庫整理を行いました。
そこには僕が入社したときに携わったワークステーション(パソコンの高級な物と思って下さい)が一台残っていました。もう既にメーカの対応も終わっていますが、何処かの客先ではつい去年まで同じ機種が稼働していました。その性もあり今までとっておいたのですが、昨年度そのマシンも入れ替えになったことだし、思い切って捨ててしまいました。重さはヘビー級のマシンです。
そのハードウェアで動作するOS(Windowsのようなものです)はマイクロソフトのWindowsなど影も形もない頃にコマンドを入力するのではなく、マウスで操作する画面を備えたものでした。マックよりも前です。そのマシンは時代が早過ぎました。当時のパソコンはDOSというものが動くコマンドを入力して操作するものでした。
この会社はAPOLLO(アポロ)と言いました。アポロ宇宙船のアポロです。その時のスタッフが興した会社で最先端の技術を盛り込んだものでした。僕はこのマシンと共に仕事をして行くのだと意気揚々とした時代でした。しかし、アポロ社は経営がうまく行かずHP(ヒューレットパッカード)社に吸収され、技術が引き継がれる予定でした。ところが技術者の多くはデジタル社にいってしまったため、APOLLOの技術は引き継がれることなく消えて行きました。そして、遅れること10数年マイクロソフト社のWindowsが現れ、あたかも最新の技術のように普及して行きました。僕が見る限りその操作性や機能などはやっと追いついたという感じでしょうか。
タイムスリップしてしまったようです。そして、HPによりサポートも打ち切られましたが、現役で動作するシステムを保守するために残しておいたマシンも今日でお別れしました。そのマシンは生まれた時代が早過ぎたようです。
「APOLLO DOMAIN」
一般に知られることもなく消えて行く、AEGIS-OS(エイジス)と共に消え去りました。そして、僕がもっとも仕事に情熱を傾けた時代も一緒に終わりました。
さあ、今日から新しい気持ちで頑張るかな。
未だにこんなHPもあるようです。
アポロコンピュータ化石館、画面(ウィンドウ)を持つには時代が早過ぎたワークステーションよさようなら!
P.S.
当時はこれを納めた客先の方が操作により、操作画面(ウィンドウ)が小さくなってしまい画面がなくなったと大騒ぎになる事が多々ありました。そのため、わざわざ画面を固定して、昔のコマンドを入力する端末のように見せた時代でした。今は一般の人もパソコン上に画面(ウィンドウ)をいっぱい開いて当たり前のように操作してますね。15年~20年近く前には今の常識は通用しません。誰もしりませんから。