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正法眼蔵 1 一顆明珠 いっかみょうじゅ

世界は

輝ける

ひとつの珠

 

むかし

中国に

玄沙師備 げんしゃしび

という

お坊さんがいました

出家する前は

漁師でした

あるとき

父親と

漁に出ます

父親が

あやまって

河に落ちます

師備は

いったんは

棹で父親を

助けようとしますが

何を思ったのか

棹ごと

父親を

河に沈めてしまいます

そのまま

船を捨てて

雪峰山の

真覚大師のもとへ行き

出家してしまいました

 

昼夜に修行し

あるとき

足の指を

石にぶつけて出血し

その痛みにより

悟りをえました

 

そのご

師備は

法を説くにあたり

「尽十方界これ一顆の明珠」 じんじっぽうかい(全ての世界)

といわれました

 

今から

138億年前

宇宙は

ひとつの珠であったといいます

それが

無限に

拡張して

世界があらわれました

この世は

輝ける珠の光の中に

わたしも

あなたも

これも

それも

すべて

つつまれているのでしょう

 

 

 

 

 

 

コメント ( 1 ) | Trackback ( 0 )
« 正法眼蔵 お彼岸 »
 
コメント
 
 
 
輝かしい珠 (T)
2014-03-18 18:46:23
どうして、父を沈めてしまったのでしょうか。
ちょっと不思議ですが、俗世間の不安定さを捨てて、出家したくなる気持ちは、少しわかります。
輝かしい珠であるならば、宇宙も、小さな地球も大切にしたいと思いました
そして、全てがつつまれているならば、大きな安心感があります
みな、平等につつまれているならば、小さなことで、不平不満を思うなんて、つまらないことですね
坐禅をしたあとの、ゆったりした、かつすっきりした、どこまでも透明で、楽に呼吸が出来る。そんな気持ち良さを思いました
 
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