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今年の漢字

来年は

諸法実相 しょほうじっそう

にしました

諸法=すべての世界

実相=真実のすがた

 

今年は

諸法実相の意味が

やっと

理解できた年です

 

道元さまは

正法眼蔵 『諸法実相』 の巻で

「ただ仏と仏のみの世界」

諸法実相である

といわれます

 

仏とは

「慈悲」

のことです

今年

来札された

ダライラマ法王も

「思いやり」

といわれました

これを

「まごころ」

ともいいます

 

じつは

この宇宙の実体

「諸法実相」は

慈悲であり

思いやりであり

まごころ

であるということです

つまり

この世に

まごころ以外のものは

ないのです

 

なぜなら

宇宙創造のこころは

「まごころ」であるからです

 

諸法実相は

この

まごころの

実行に

他なりません

 

新しい年も

まごころの一年に

なることを

祈ります

 

〇おまけ

道元さまは

中国天童山の

如浄禅師のもと  にょじょうぜんじ

修行されていました

ある真夜中に

太鼓が鳴り響きます

道元さまも

急いで支度をし

お堂に入ります

そこには

雲水に

説法される

如浄禅師が

座っておられました

そして

説法が終わり

如浄禅師は

最後に

「杜鵑啼山竹裂」  とけんないてさんちくさく

 (ホトトギスが鳴いて山の竹がさけた)

この意味を

答えよ!

と一括されます

ところが

大勢いる

雲水は

誰一人として

この語に答えられませんでした

道元さまも

答えることができませんでした

道元さまは

18年後

この時のことを

回想され

あの時の夜は

月明かりが

わずかに

お堂に漏れ

ホトトギスが

しきりに鳴く

静かな夜であった

『諸法実相』の巻に

いわれています

 

さて

みなさまは

如浄禅師の問に

何と答えられるでしょう

 

 

 

 

 

 

 

コメント ( 1 ) | Trackback ( 0 )
« 門松 一大心霊 »
 
コメント
 
 
 
宇宙観の究極ですね ()
2015-12-28 18:26:01
来年も素晴らしい書ですね

今年は、住職のターニングポイントとなったのですね
私もワクワクな学びの年となりました

『宇宙は本質的に思考から発生しました。量子宇宙学がこれを確認しています。究極的には私たちは宇宙の源です。私たちの内なる意識の場ですべてを知って下さい。それが最終的に宇宙を動かしている宇宙意識でもあるからです。』ー量子物理学 ジョン・ハリガン博士

宗教学者や哲学者だけでなく、科学者も宇宙の本質を説いていたということが興味深いです
私たち自身は本来、仏であるので、「まごころ」の心を意識することによって、その宇宙意識が究極的には世界平和を実現するのでしょう。

おまけについて

状況を想像してみました
張りつめたような静寂の中に、“無”の境地を目指す禅僧のものすごい緊張感が漂っている。
そこにホトトギスのつんざくような鳴き声が響き、
緊張の糸が切れるように共鳴して竹がはじけて裂けた…。

真理に導かれた劇的な瞬間のような感じがします
静寂の闇が、煩悩にとらわれて真理を悟ることができない“無明”を表していると考えると、
口から血を吐きながら鳴くという哀しい言い伝えがあるほどの、闇を引き裂く鳴き声と、共鳴して裂けた竹の音は、リアルな実相を表現されたのではないかと思います
如淨禅師の体得された真理、“わかった”“悟った”その瞬間を、無明を引き裂く音で表現されたのだと考えるのはいかがでしょうか

そして個人的には、道元さまはその時に、あえて言葉で答えるのをやめたと考えたいです
月明かりがお堂に漏れていたのが、真理の光が無明に注いでいたということを表現されていたとしたら、
如淨禅師の真理の光の理屈ではなく“わかった”ということについて、
言葉で答えるのではなく実際に“わかる”体験をすることによってのみ答えられると実相を見極められたのだと考えると、何だかワクワクします

本年も住職のブログからとても多くのこと、多くの真理を学びました。有難うございます
宗教の枠を超えて、宇宙のしくみがわかってくると、
生きやすい安心感を感じることが出来ますね
来年、何が学べるか楽しみです


 
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