goo

心不可得 しんふかとく

敬老の日

札幌は

いいお天気です

 

 

心不可得とは

こころは

とらえることができない

という意味です

 

中国に

徳山 とくさん

という方がいました

「金剛経」を  こんごうきょう

講義する

お坊さんです

 

あるとき

道で

餅を売る

老婆にあいました

徳山 「点心にするので、一つ売っていただこう」

老婆 「ひとつ質問があります」

徳山 「何でも聞きなさい」

老婆 「金剛経には、過去心不可得・現在心不可得・未来心不可得とありますが、

     和尚さんは餅を買って、いったいどの心に点じるのですか」

 

徳山は

答えることが

できませんでした

老婆は

餅を売らずに

袖をひるがえし

立ち去ってしまいます

徳山はいいます

「絵に描いた餅は、飢えを満たさず」

 

道元さまは

いわれます

心不可得とは

絵に描いた餅を

一枚

買いきたって

一気にかみ砕き

よくよく

味わうことである

 

過去心も

未来心も

ただ

いまの心に

繋がっているのであり

人は

この而今の

心を

生きているのだ

ということでしょう

 

 

コメント ( 1 ) | Trackback ( 0 )