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如意輪観音さま

昨年の暮れ

30日に

とても悲しい

お知らせをいただきました

私の

もっとも尊敬する

真如会主幹

紀野一義先生が

お亡くなりになりました

 

太平洋戦争で

ご実家の

広島のお寺は

原爆で焼け

ご両親も

ご家族も亡くなられました

その後

台湾から

復員された

先生は

悲しみの中

奈良の中宮寺

如意輪観音さまを

お参りされ

そのお顔が

お母様にそっくりなのに

気が付かれます

そして

「おかあさん ただいま!」

といって

号泣されたそうです

 

先生は

「私を悲しみの中から救ってくださったのは如意輪観音さまです」

といわれます

 

当山の弥勒菩薩さまは

中宮寺の

如意輪観音さまに

あやかり

すべての方の

苦しみや悲しみを

お救いいただくように

ご本尊として

お出ましいただきました

 

先生はいわれます

「如意輪観音は思惟の姿をとっている。思惟することは瞑想すること、それは

思索することにかかわっている。

そして、思索することは、深くひとを愛することにかかわっていると私は思う。

亀井勝一郎は『考えるということは、愛することだ』と、いわれた。

母を思う時、私は如意輪観音をすぐに思う。如意輪観音を思う時、

私の情念は浄められ、深められ、限りなくひとを愛さずにはいられなくなるのである」

 

先生 本当にありがとうございました 

如意輪観音さまのようなお母さまのもとへ

お気をつけてお帰りください 

さようなら

 

 

 

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