カフェ・ラベンダー

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「まぼろしの邪馬台国」

2009-03-20 22:20:03 | 映画・ドラマ
地域の市民ホールで上映した「まぼろしの邪馬台国」を見てきました。監督、堤幸彦。

その前に原作者である故・宮康平氏の奥様、和子さんの講演がありました。
御年80歳くらいになられるはずですが、若々しく矍鑠としておられ、ユーモアまじりのお話で会場を沸かせました。




映画は半分くらいはフィクションであるとのこと。
撮影の裏話はとても面白かったです。

ご主人の犠牲になって身を粉にして働き、尽くしてきた、と世間からは思われているようだけれど、そうではない、自分も自分の意志で楽しんでやってきたのだ、そうでないと出来なかった、と、強調されていたのが印象的。
和子さんは、目の見えない康平に「魏志倭人伝」や「日本書紀」などの古書を読み聞かせ、特製の地図をつくり、一緒に邪馬台国を探す旅に出たのでした。

また、そればかりでなく破天荒だった康平から逃げ出した前の奥さんの子供二人も引き取り、惜しみない愛情を注ぎ、育て上げました。
ここらへんは本当に泣かせる話で、映画では泣いてばかりの私でした。

吉永小百合さんが和子役を、ということは恐れ多かった、でもプロデューサーに雰囲気が似ていると言われた、と、ユーモラスに語られ、実際に会ってみたら小百合さんの人となりに惚れ込んだと、和子さん。

また夫役の竹中直人が、あんな感じなので、出来るかしら、と最初は訝ったそうですが、見事夫になっていた、と。
でもね、やはり竹中直人は竹中直人でしたわ。あれは竹中そのものだね、と一緒に見に行った夫と後で話し合ったことでした。

               


原作は非常に専門的な話だったのですが、映画は夫婦愛のドラマで、とても感動できるお話でした。本当によく泣きました。と、同時にユーモラスな作りなので、笑わされもし、面白くもあり、画面に惹き込まれっぱなしでした。
吉永小百合、竹中直人の他にも有名俳優がごろごろ出てきます。
冒頭の和子さんの少女時代を演じた宮香蓮さんは和子さんのお孫さんとのことでした。

また、お子さん、マコト役の村山謙太くんが素晴らしいのです。
セリフはあまりないのですが、あどけなく繊細で・・・
胸がかきむしられるよう・・・




もう少し大きくなったティーン・エイジャー役のマコトは、謙太くんがそのまますくすくと大きくなったという感じで、また素晴らしい役者さんでしたが、お名前がわかりません。(彼にもたくさん泣かされました)。公式サイトや各映画サイトにも出ておらず・・・で、公式なら、重要なこの役の役者さんのお名前、ちゃんと手配してほしいものです。

映画、講演にも近くの馴染みのある地名がたくさん出てきましたし、太古の昔に思いを馳せ・・・・で、非常に興味をそそられる映画でした。

それにしてもまぁ、この夫婦の波乱万丈の人生といったら・・・
このご夫婦に心から拍手と喝采をおくりたいと思います。






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