カフェ・ラベンダー

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「マンデラの名もなき看守」

2009-07-03 22:21:48 | 映画・ドラマ


監督のビレ・アウグストはデンマーク生まれ。

反アパルトヘイトの反政府運動を組織・扇動したとして27年もの気の遠くなるような長い間、
南アフリカの刑務所に収監されていたネルソン・マンデラと彼の看守ジェームズ・グレゴリーの物語。
ジェームズ・グレゴリーは原作者である。実話を元にしたもの。

ジェームズの妻役はダイアン・クルーガー。

このダイアン・クルーガー。私は南アフリカ生まれの女優だと勘違いしていた。
なんたってクルーガー金貨というくらいだもの。本当はドイツ出身だそうだ。
南アフリカ生まれはシャーリーズ・セロンだった。

ジェームズ・グレゴリーが最初に赴任した刑務所のある島にマンデラは収監されていた。
子供時代にコーザ族(マンデラもそうだ)の少年と遊んでいたジェームズはコーザ語ができたから、
上の人々からも収監者宛ての手紙の検閲係として、また諜報員として重宝されたし、
マンデラからも親しみを持たれた。
ジェームズもマンデラの思想に強く惹かれるようになる・・・

ジェームズがずっとマンデラ付きの看守であったというわけではなく、
島を出てから再びマンデラとの橋渡し役を申しつけられるまで、長い年月があった。
その間、「黒人好き」との烙印を押され爪弾きにあい左遷させられ、
息子を亡くしとジェームズ一家にも苦渋の日々があった・・・

もっとお話がドラマチックに盛り上がるのかと思っていたら、むしろ淡々と展開してゆく話で、
却ってこの淡々さがよい感じだ。静かな感動で心が満たされ熱くなる映画である。









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