試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

クハ103-779,790,モハ103-579+モハ102-735 回着 (KATOカプラー化施工:ラシ320F 更新種車) ※TOMIX製旧製品

2019-03-09 21:37:28 | 国鉄/JR103系
集結。

TOMIX製JR103系旧製品クハ103-779,クハ103-231,モハ103-579+モハ102-735(黄色5号)が回着した。
各々別方向から中古製品を同時に掻き集め一旦4両編成へ纏め上げたものである。
何れもTOMIX製JR103系旧製品ラシ320F(Tc779)の車体更新・改修用種車に充当される。


JR103系ラシ320F
ラシ320F:Tc779-M579-M'735-[T330]-M555-M'711-[T331]-[M344]-[M'500]-Tc231
※ラシ320F 更新種車。

ラシ320Fはサハ103-330以下6両の車体更新及び車体改修が完了すると共に中間車両から変則構造車が廃止された。
改修出場が近付いたラシ320Fであるが新たに投入した4両は直接投入が行えない。
サハ103-330以下6両の仕様へ揃えるためには側扉窓Hゴムモールドへの色挿しが必要であった。
脱車されたKATO製モハ103-579+旧モハ102-735(→ラシ323F-1,保留車)の補填はモハ103-579+モハ102-735が務める。
このユニットはモハ103-555+モハ102-711(ラシ320F)と同じく側扉窓黒Hゴム支持車化が必須である。
またクハ103-779,クハ103-790も所要部品の流用を行う関係から更に工程が増え作業遅延が確実となった。


入工中のクハ103-779

単独での改修施工も検討したが種車は製品原形であり細々とした作業が積み増しされる。
モハ103-344+モハ102-500(ラシ320F)だけは同日竣工を果たせたものの時間的余裕が無かった。
ねずみ色1号塗装済ベンチレーター化を進めているTOMIX製旧製品ツヌ329F(Tc485)との並行作業では2両単位での入場に向かない。
単独施工へ変更したサハ103-330,サハ103-331(ラシ320F)ですらそれなりに時間を割かれた。
そこで作業負荷軽減を狙いクハ103-779,クハ103-231,モハ103-579+モハ102-735では第一次整備を挟む。
必要最低限の細工を済ませ各車毎に於ける所要時間削減へ結び付けられるよう改める。


カプラーポケット内にリブを有するTR62非動力台車。

第一次整備での内容は車両番号標記インレタの転写とKATOカプラーへの交換に絞った。
モハ102-711の更新では先にモハ102-711へ車両番号標記インレタを転写し部品交換へと取り掛かっている。
インレタ転写は相変わらず苦手とする作業であり時間を割かれる工程だった。
分解開始こそ30分遅れたが順番を前後させた事で精神的負荷から解放されたように感じられた。
車両番号標記インレタ転写工程を第二次整備から廃せれば竣工は早まるはずである。
各インレタから使用する標記抽出の手間を差し引いても前倒しが有利と判断した。


[[クハ103-][7][79]]:1-3位側。

先発入場はクハ103-779とし車両番号標記インレタが転写済のクハ103-231を最終施工車へ廻す。
全車最終LOT窓セルが装着されており車両番号標記もインレタ再現に改められた個体である。
ただばらばらで集めた中古製品故に何時頃の製造LOT品か判断がつきかねる。
整備を進めながらLOTの識別を行い第二次整備でどの程度部品交換が必要となるか確認する。
ラシ320Fの改修では奇遇にも[モハ103-555],[モハ103-711],[モハ103-344],[モハ102-500],[サハ103-331],[サハ103-330]と揃目転写が続いた。
一段落したと思えたがすっかり[クハ103-779]の存在が抜けておりインレタの組み合わせに悩まされた。


クハ103-779 点灯試験[■ ■]:製品原形。

グリーンマックス製クハ103形700番台用のインレタは1両分しか残っていなかった。
作業終盤にクハ103-231の改番が控える関係でクハ103-779では組標記の[クハ103-779]を使用しない。
組標記に[クハ103-779]があれば助かったのだが残念ながら見付けられなかった。
止むを得ず[クハ103-779]には73系用古インレタを充て[クハ103-779]が揃うように転写を行う。
新旧インレタによる[クハ103-]+[7]+[79]の組み合わせは無難な仕上がりに達したと思える。
ラシ320Fの揃目転写は[クハ103-779]が最終となったため以後の付番,改番が容易く感じられた。


クハ103-779(ラシ320F:車両番号標記インレタ転写施工)。

クハ103-779はTNカプラーSP対応床板に加えカプラーポケット内のリブを有するTR62非動力台車を履く。
従ってほぼ最終LOT品と考えて相違なくライト基板は転用可能だと思われた。
KATOカプラーは原形での挿入が行えずカプラー基部を直線状へ整形する近年のTOMIX製品に倣った仕様とした。
現行LOT相当のTOMIX製非動力台車はリブの成形でKATOカプラーは引き込んだ位置に留まってしまう。
連結面間隔を均等化するには初期LOT品のTR62非動力台車へ交換するしかない。
入場時までに保管品や廃車発生品を探りサハ103-330以下6両と揃うTR62非動力台車が確保できるかが鍵となる。


原形のKATOカプラーを取り付けたDT33非動力台車(モハ103-579)。

点灯試験では光量が増したライト基板装着車と判明したものの常点灯対応品かは不明である。
またダミーカプラーは交換対象でクハ103-779(ラシ320F)からの流用かKATO製クハ103形用ダミーカプラー化を検討している。
クハ103-779に続いて入場させた車両はモハ103-579+モハ102-735とした。
製品番号に[92098]が与えられたモハユニットだが車両が合致しているとは限らない。
取り敢えずモハ103-579を分解し最終LOT品と確認した後に車両番号標記インレタ転写へ移った。
車両番号に[モハ103-579]が含まれており73系用組標記を活かした[モハ103-]+[5]+[79]の組み合わせとしている。
1-3位側の[モハ103-579]標記には転写糊が残っていまい第二次整備で清掃を行う。


モハ103-579(ラシ320F:車両番号標記インレタ転写施工)。

一方モハ102-735は形式称号組標記しか起用できず[モハ102-]+[7]+[3]+[5]の並びとなった。
モハ103-555(ラシ320F)の2-4位側以来となる細切れ転写を余儀なくされ標記配列はモハ103-579を下回る。
最終LOT品のモハ103-579+モハ102-735だったがDT33非動力台車はカプラーポケット内にリブが無かった。
従ってKATOカプラー基部への加工は必要無く原形を保ったまま交換が行えた。
その代わりカプラースプリングの存置が欠かせなくなり変形に注意を払い復旧させている。
ちなみにクハ103-779(ラシ320F)にもカプラースプリングが組み込まれているが全く機能していない。


モハ102-735(ラシ320F:車両番号標記インレタ転写施工)。

ラシ320Fは複雑な部品交換を経た車両が大半を占めており床板のLOTは統一されていない。
モハ103-579+モハ103-735は2-4位側車端の配管モールドが廃された最終LOT床板装着車で揃う。
これに対しモハ103-555+モハ102-711,モハ103-344+モハ102-500は何れかが初期LOT床板装着車となっている。
TOMIX製103系旧製品は車両増強が進んでいない上に過去に施した細工が床板交換の壁を高くする。
現状では対処しようがなくラシ320Fの床板LOT統一は果たせないまま終わると思う。
よって改修完了後もTNカプラーSP非対応車が残りKATOカプラーに頼る事になる。




モハ103-579+モハ102-735 (ラシ320F:KATOカプラー化)。


モハ103-555+モハ102-711 (ラシ320F:非動力車+動力車)。

モハ102-711(ラシ320F)へ充当する動力ユニットは最後まで新旧LOTのどちらを選択するか考えた。
最終LOT動力ユニットはカプラーポケット内にリブが設けられたDT33動力台車を履く。
この時はKATOカプラーの連結器突き出し長より程度の良さを優先していた。
結局走行履歴から旧モハ102-500(元ラシ315F-2→ラシ320F)に取り付けていた旧LOT動力ユニットへ軍配が上がる。
若干の相違こそ見られるもののモハ103-555+モハ102-711はモハ103-344+モハ102-500に近い連結面間隔で落ち着いている。
これはモハ103-579+モハ102-735も同様であり旧LOT動力ユニットの起用が偶然当たってくれた。


入工中のクハ103-231

最終入場車は前面行先表示器へ[山手線]幕ステッカーが貼付されたクハ103-231である。
TOMIX製旧製品クハ103形初期LOT品(黄色5号)は[クハ103-807]標記が印刷済であり当初これと見間違えている。
しかし屋根板色が濃灰色化された最終LOT相当品の特徴を持ち再確認を行った。
車両番号標記は前オーナーさんによるインレタ再現だと判り急遽戦列に加えられた。
クハ103-231はクハ103-790の更新種車で仮決定しているため[山手線]幕ステッカーは剥離された。
ちなみにクハ103-231は低運転台量産冷房車の車両番号で豊田区→津田沼~習志野区と渡った経歴を持つ。


基部を整形したTOMIX製非動力台車用KATOカプラー。

クハ103-231は回着した4両で唯一の改番車でありインレタ剥離工程が組まれる。
[クハ103-231]標記の転写からどの程度時間が経過しているか判らずインレタ除去は慎重に行った。
サハ103-330(ラシ320F)では黒色糊と化したTOMIX製103系High-Grade製品用ブロックインレタに手を焼かされた。
経年は元[サハ103-330]より高いと思われたが車体からは跡形もなく消え去っている。
改番にはクハ103-779(ラシ320F)で温存されたクハ103形700番台用組標記インレタを持ち出す。
集中力が切れ掛ける終盤のインレタ転写では組標記こそが最大の補助になると考えた結果である。


クハ103-790(ラシ320F:クハ103-231 改番)。

クハ103形700番台用組標記の採用が決定した後も更なる作業簡略化に突き進む。
フォント太さの近い台紙から[クハ103-790]を探し当て組標記同士による転写が実現する。
1-3位側,2-4位側とも[クハ103-7]+[90]での一発転写が決まりラシ320Fのインレタ転写工程を締めた。
TR62非動力台車は再びリブ付カプラーポケットに戻りKATOカプラー基部を短縮している。
なお今入場にて使用したKATOカプラーは全て再用品であり遠慮なく加工が行えた。
またクハ103-790もクハ103-779(ラシ320F)と同一LOTの模様で前照灯照度は高い。




ラシ320F (第一次整備完了)。

ラシ320Fの第一次整備は各部の確認等も重なり約170分と想定以上に時間が掛かった。
しかし1両当たりの所要時間は約40分で実際には快調に作業を進められていたらしい。
モハ102-711(ラシ320F)の車両番号標記インレタ転写は約30分を記録した程で合格点を与えて良いと思う。
これでクハ103-779,クハ103-790,モハ103-579+モハ102-735(ラシ320F)の改修工程は分解から取り掛かれる。
先ずは欠車状態にあるモハ103-579+モハ102-735の竣工へ着手しラシ320Fを10両編成へと戻す。
その後車体更新が控えるクハ103-779,クハ103-790を入場させ再出場に持ち込む予定である。
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