試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

クハ103-779,790[ラシ320F] 車体改修 (クハ103-779 初期LOT側面窓セル交換施工) ※TOMIX製旧製品

2016-10-18 21:15:07 | 国鉄/JR103系
老朽化。

TOMIX製,KATO製で混成されるJR103系ラシ320F(Tc779)は廃車体や余剰車体を寄せ集め出場した。
既に他車へ部品を供出した車両も複数存在し在籍する103系では一番状態の悪い編成である。
特にクハ103-779,クハ103-790は側面窓セルのサッシ印刷がほぼ失われかけるほど劣化していた。


JR103系ラシ320F (1997/7)。
ラシ320F:Tc779-M579-M'735-[T330]-M555-M'711-[T331]-[M344]-[M'500]-Tc790(1997/7)。

TOMIX製103系旧製品クハ103-779の種車はジャンク車両で回着した最終LOT品だった。
前オーナーさんにより色挿しが施されていたためKATO製103系と組ませクハ103-763(ラシ305F)として竣工した。
その後車両更新でKATO製クハ103-763に代替されクハ103-291(旧ラシ326F-2)へ再改番した。


クハ103-779(ラシ320F)。
※TOMIX製。

一方クハ103-790はクハ103-395(青緑1号)が種車でTOMIX製103系旧製品では初期LOT品に該当する。
当初クハ103-278(ミツ6F)として竣工したがやはり車両更新によりクハ103-292(ラシ326F-2)へ改番された。
ほぼ同時に余剰となったクハ103-291とはここから運命を共にすることになる。
各部へ色挿しを行いクハ103-291並の外観に近付けた。
初期塗装変更車であり塗装水準は低い。
これが仇となりクハ103-292時代に側面窓セルを他車へ供出し更に見窄らしさが増した。


クハ103-790(ラシ320F)。
※TOMIX製。

ラシ326F-2(Tc291)はモハ103-681以下8両をクハ103-791,クハ103-791(→クハ103-291,クハ103-292)と共用していた。
そのためラシ320F組成時に先頭車両へ抜擢しクハ103-779,クハ103-790へ改番され現在に至っている。
結果的に老朽部品を2両へ集約したため極端に状態の悪い車両となってしまった。
底辺の状態から脱出を目指し側面窓セルサッシに色挿しを行い少しでも見附向上を図る。


入工中のクハ103-779。

クハ103-779は側面窓セル交換こそ行ったものの最終LOT品相当の透明整形窓セルを有していた。
これを濃色整形の初期LOT品窓セルへ交換する。
代替となる側面窓セルも年期物で窓サッシ印刷が剥げていた。
余り得意ではないサッシ補修だが交換するしないに関わらず必要な工程になる。
予備品が無く慎重にペイントマーカーでなぞった。


窓サッシ補修を終えた側面窓セル。

結果は補修しないよりまし程度の酷いものになった。
余りに慎重すぎてしっかりペン先が当たらなかったらしい。
それでも窓サッシモールドだけという悲惨な状態からは脱出出来ている。


初期LOT窓セル化されたクハ103-779。

竣工以来最終LOT側面窓セルを使用し続けてきたが初めて初期LOT側面窓セルに変わった。
TOMIX製103系旧製品は濃色窓セル装着車が多数を占めておりこちらの方が見慣れた感じがする。
側面窓セルは妻面窓セルで押さえられるためLOT間の差違は気にしなくて済んでいる。




クハ103-779(窓セル交換,側面窓セル窓サッシ印刷補修施工)。

光線角度でサッシは変わりない様に見えるが実際には一応銀色が入っている。
ただ窓セル自体を交換したため窓サッシ補修より初期LOT側面窓セル化の方が雰囲気を変える要素になってしまった。
続けてクハ103-790も窓サッシ補修を行う。
クハ103-790は初期LOT側面窓セルを装着しておりこのまま窓サッシ印刷補修を行うだけになった。
これで失敗すると手の施しようが無くなるため更に慎重になり過ぎ修正はかなり甘くなってしまった。


入工中のクハ103-790(ラシ320F)。

中段サッシ印刷の劣化が激しかった上に初期LOT側面窓セルのためモールドが判り難かった。
何とか総て塗り直したものの一部は掠れた色挿しに終わっている。
元々印刷が失われていた事を考えれば多少ましになった。
しかし単独では劣化が進んだ車両にしか見えないのが残念である。




クハ103-790(ラシ320F:側面窓セル窓サッシ印刷補修施工)。

もう少しくっきりとした線になってくれればまた違った雰囲気になったかもしれない。
ペイントマーカーに頼っている限りある程度水準を下げる必要がある。
今回は技量都合で一定水準以上を求めなかった。
多少見窄らしさは解消されたがもう少し引き上げたかったのも事実である。
クハ103-779,クハ103-790共に未更新車ながら側扉窓支持が金属押え面化されている。
銀色が映えればそれなりの手応えを得られただろう。


サハ103-330(ラシ320F:KATO製床板装着車)。
※TOMIX製旧製品。

クハ103-779の濃色整形側面窓セル化は組成都合によるものである。
サハ103-330+モハ103-555+モハ102-711+サハ103-331はTOMIX製車体にKATO製床下を組み合わせ竣工した。
このうち前車3両が濃色整形側面窓セルを有しているためこれに揃えている。
サハ103-331は次位のモハ103-344がKATO製で緩衝役になっており編成から浮くことは無い。

窓サッシ印刷補修を終えラシ320Fが再出場したがまだ不満が残る。
モハ103-579以下8両はKATO製103系の車体高に揃えておりクハ103-779,クハ103-790がこれを乱している。
旧クハ103-373(元ラシ310-3)の転用先次第では車両更新も有り得るかもしれない。
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