試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

サハ103-198[ラシ332F-2] 台枠復旧 (サハ103形用床板擬応急装着:サハ103-212[ラシ305F-3] 発生品転用)

2018-04-08 21:31:16 | 国鉄/JR103系
暫定復旧。

KATO製103系一般形サハ103-180(ラシ333F-2)の車両更新はモハ102-227(黄色5号:ジャンク車両)にて行った。
形式変更に伴う床板の交換が必要となり同一編成のKATO製一般形サハ103-198からサハ103形用台枠を転用した。
床板一式を失ったサハ103-198は応急復旧で凌ぎ取り敢えずラシ333F-2の再出場を目指す。


JR103系サハ103-198(ラシ333F-2)。

サハ103-198が台枠供出対象となった原因は塗装状態の悪さに拠る。
ラシ333F-2は塗装変更車及び自家塗装車の比率が高かった。
車体剛性に劣るサハ103-180は兼ねてからの車両更新が実現した。
モハ103-416+モハ102-572,モハ103-417+モハ102-573にはKATO製量産冷房車総武線仕様を起用している。
ここに来てメーカー塗装車の割合が上がりサハ103-198は次期車体更新候補に急浮上した。
先ず走行可能な状態に復し車体更新の機会を伺う。


入工中のサハ103-198。

台枠はサハ103-212(ラシ305F-3)で使用していたサハ103形用床板擬を充当する。
この床板はKATO製モハ102形(一般形)用床板の床下機器を一部撤去し発生品出自の部品を取り付けたものである。
極力サハ103形に近い床下機器配置まで漕ぎ着けたが似て非なる外観となった。
サハ103-212の台枠交換後からサハ103-180への転用を考えていた。
しかしKATO製量産冷房車用屋根板の起用がサハ103形(一般形)用床板装着へ走らせている。
所有編成ではサハ103形の床下見附を揃える台枠振替を進めていた。
ラシ333Fは一転してこの流れに逆らう。
車体更新までの限定使用と見切り再出場を優先する。


ジャンク部品のKATO製TR62非動力台車(現行LOT品:千葉寄)。

サハ103-198は床板一式をサハ103-180へ譲ったため1から揃えなければならない。
台枠はサハ103形用床板擬で賄えるもののTR62(201)非動力台車が不足する。
モハ102-227(ジャンク車両→サハ103-180)投入時にKATO製TR62非動力台車枠(現行LOT品)も入手出来た。
本来はサハ103-180の車体更新向けに準備した台車枠だったが工程変更によりサハ103-198へ充当する。


いんちき黒染車輪化を施したKATO製金属車輪(旧LOT:中野寄)。

手に入れられたのは締結ピンを含む台車枠だけだった。
その外の部品は手持ちの保管品を組み付ける。
KATOカプラーは旧サハ103-180で使用中止となったグリーンマックス製TR62から移設した。
金属車輪は出自不明のKATO製旧LOT品を用いる。
ラシ333Fはクハ103-773,クハ103-786を含むKATO製量産冷房車が黒染車輪装着車のためマッキーでいんちき黒染車輪化した。
サハ103-180,グリーンマックス製モハ103-156+モハ102-289にもいんちき黒染車輪を採用しており違和感は無い。


グリーンマックス製締結ピンへ交換されたTR62非動力台車。

上記の通りTR62非動力台車は現行LOT品で103系一般形用床板との締結が心許ない。
残り少なくなったグリーンマックス製締結ピンへ交換し走行安定性を高めた。
このTR62非動力台車は今後の車体更新時にも流用する予定である。
その他に不足する部品はウエイトだった。
幸い防錆措置済のウエイトが多数保管品に廻っている。
この中からサハ103-180に転用されなかった元サハ103-198用を持ち出した。
床板一式の準備が整い組立に入る。


サハ103-198に還ってきたウエイト。

その他の部品は全て流用とする。
車体更新の予定がある以上部品交換は余り意味を持たない。
変則2pcs式サハ103形用床板擬で竣工したサハ103-198の座席部品にはセンターピン部を受け入れる丸孔が残る。
外観から伺い難い箇所であり継続使用とした。
更新時に交換が行えるため床板と同じく期間限定用途になる。


床板以外は流用となった復旧工程。

サハ103-180から消滅したグリーンマックス製ランボード+KATO製AU75B(M)冷房機も存置された。
後付けのランボードは厳つさが目立つ。
しかしAU75B(M)冷房機はKATO製101系第二次冷房改造車用を搭載している。
設計年次の差からAU75冷房機だけはサハ103-198が上回った。
この屋根板も元モハ102-502(ジャンク車両:黄緑6号)からの捻出品で姿を消す予定である。


屋根上見附の異なるサハ103-180,サハ103-198 (ラシ333F)。

現在は動力車位置都合でサハ103-198+モハ103-156が連なるラシ333F-2を基本編成にしている。
サハ103-198の屋根周りはグリーンマックス製103系指定色に倣った塗装とした。
そのためモハ103-156と色温度が近い上に別部品のAU75B(M)冷房機も成形色ながら存在感を放つ。
ランボード形状の問題を解決出来れば理想的と言える。
ただ現在の技量では仕上げに限界があり難しいだろう。




サハ103-198(台枠振替:サハ103形用床板擬装着)。


サハ103-180(ラシ333F-2:車両更新車)。

急場凌ぎの手法でサハ103-198が竣工した。
基本構造は純正仕様に準拠しており走行性能に変わりは無い。
しかしメーカー塗装車体に改められたサハ103-180とは大きな格差が生じている。
この状況を脱するには車体更新を待つしかない。
余りに状態が悪かった塗装は黒Hゴム支持化時の失敗箇所を中心に一部手直しをしている。
当面は現状で凌ぐ方向とした。




サハ103-198+モハ103-156 (ラシ333F-2:KATO製一般形+グリーンマックス製)。

TR62(201)にいんちき黒染車輪を採用しておりモハ102-573,モハ103-156との台車見附差異は生じていない。
サハ103-198は最低限の加工で復旧を迎えている。
これで一応ラシ333Fの再出場には目途が立った。
まだ多くの課題を抱えるものの少しずつ解消を図りたい。

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