試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

サハ103-198[ラシ333F] ねずみ色1号塗装済現行LOTベンチレーター化 ※ラシ333F ベンチレーター統一

2017-06-27 21:19:46 | 国鉄/JR103系
迂闊。

KATO製103系を中心とするラシ333F-2で最後のベンチレーター交換となるサハ103-198を入場させた。
KATO製一般形サハ103-198は2017年5月に台枠交換を行い原形に復帰した。
この間ラシ333F-2のベンチレーター換装が進み短期間での再入場を迎えている。


JR103系サハ103-198(ラシ333F-2:グリーンマックス製ベンチレーター搭載車)。

サハ103-198は台枠交換時にグリーンマックス製ベンチレーターへの換装も行っていた。
これはグリーンマックス製モハ103-156+モハ102-289に揃える名目である。
しかしモハ103-156+モハ102-289はKATO製塗装済現行LOTベンチレーターへ交換されその意義を失った。
今回の入場でグリーンマックス製ベンチレーターを廃止し塗装済現行LOTベンチレーターへ置き換える。


入工中のサハ103-198。

台枠交換入場時には分解したがベンチレーター交換の単独作業で組み上げたまま作業に入った。
グリーンマックス製ベンチレーターは容易に取り外せるものと思っていた。
しかし撤去しようとしたところ屋根板が浮いてしまった。
一方ベンチレーターは全く動いていない。
そこでベンチレーターを回転させながら引き抜いた。
引き抜けなかった原因は木工用ボンドだった。
事前に作業記録を確認したがベンチレーター固定方式に関わる記載が抜けていたらしい。


木工用ボンドの残滓が見えるベンチレーター取付孔。

6器あるベンチレーターのうち5器で木工用ボンドが使用されていた。
グリーンマックス製ベンチレーターの嵌合が甘く紛失防止のため木工用ボンドを塗布したと思われる。
加えて1器目のベンチレーター撤去時に屋根板を歪ませてしまった。
屋根板はAU75冷房機を搭載する際にランボードを溶着敷設したため剛性が下がっていた。
記載漏れが絡んだとは言え分解して作業を行えば良かったと後悔している。


グリーンマックス製ベンチレーターを撤去したサハ103-198。

歪んだ屋根板を無理に修正するのは危険と判断した。
サハ103-198は塗装変更車で塗装被膜の状態も芳しくなく車体更新も視野に入れている。
この際は数量に余裕のある101系第二次冷房改造車用屋根板(メイクアップパーツ1)を起用する。
これで歪んだ屋根板は厳ついランボードと共に廃する予定である。
木工用ボンドを使用したグリーンマックス製ベンチレーターは2器が強固に固定されていた。
補助的に用いている木工用ボンドだが使い方を誤ると痛い目に遭うと痛感した。


見附が揃ったサハ103-180,サハ103-198 (ラシ333F:KATO製一般形)。

ねずみ色1号塗装済現行LOTベンチレーターは嵌合具合を優先して取付けた。
KATO製部品に戻るためグリーンマックス製ベンチレーターの様な組付けの甘さは殆ど無い。
ただモハ102-289でベンチレーター取付脚の塗装除去に時間を要しており被膜の厚いベンチレーターを起用した。
厚塗りの屋根板も重なり今回は嵌め込みだけで交換を終えた。
なお塗装時期により仕上がりに差があったが艶の無いベンチレーターは磨き上げクロスで外観を揃えている。




サハ103-198(ねずみ色1号塗装済KATO製現行LOTベンチレーター化)。

入場前に対し屋根板と雨樋に隙間が生じさせてしまったがサハ103-198が竣工した。
サハ103-198へのグリーンマックス製ベンチレーター搭載は長期的視野に欠けていたと思う。
最終的にベンチレーター統一を目指していながら余計な手間を加えた事になる。
車両間は勿論だが編成単位で考えていればこの様な失敗はしなかっただろう。
反省点を含みながらもラシ333F-2は塗装済現行LOTベンチレーターで揃えられた。




モハ102-573+サハ103-198 (ベンチレーター無塗装車+塗装済現行LOTベンチレーター搭載車)。

ラシ333Fの特徴であるモハ103-416+モハ102-572,モハ102-573(ベンチレーター無塗装車)が更に際立った。
特にモハ102-573とユニットを組むモハ103-417は無塗装化されておらず良いアクセントになる。
またベンチレーター形状統一はラシ333F-1復活にも繋がった。
モハ103-417+モハ102-573とモハ103-156+モハ102-289が入れ替わるラシ333F-1は組成を休止していた。
ベンチレーター無塗装車組込に起因する俯瞰時の乱れが余計に気になっていたがこれも解消されている。


ラシ333F (1992/10,1993/10)。
ラシ333F-1:Tc773-M416-M'572-[T180]-[M156]-[M'289]-[T198]-M417-M'573-Tc786。
ラシ333F-2:Tc773-M416-M'572-[T180]-M417-M'573-[T198]-[M156]-[M'289]-Tc786。

サハ103-198の工程を振り返るとモハ103-156+モハ102-289より先行入場させても結果は同じだったと思う。
取り敢えずラシ333F-1の組成復活に到達出来たため良しとしたい。
ラシ333Fのベンチレーター統一によりグリーンマックス製ベンチレーターが捻出された。
今度はラシ335Fグループがベンチレーター統一対象編成に挙がる。
単純作業と決め付けず丁寧に作業を進める予定である。

この記事についてブログを書く
« モハ103-156+モハ102-289[ラ... | TOP | サハ103-342[ラシ335F-2] グ... »