試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

サハ100-68[ツヌ110F] 101系800番代LOT側面窓セル交換,窓サッシ印刷補修施工 (サハ103-768[ツヌ324F-1] 相互交換)

2018-08-03 21:46:12 | 国鉄/JR101系
追随。

KATO製国鉄101系ツヌ110F(Mc195)は101系0番代LOT側面窓セル装着車と101系800番代LOT側面窓セル装着車が混在する。
特徴はサハ100形が3両連なる変則組成で最終的にサハ100-36(旧ムコ3F:Mc78),サハ100-38(トタ5F:Tc14)と差し替え成立させた。
実編成のHゴム支持色温度は各車で揃っておらず種車に従った側面窓セルのまま現在に至っていた。


国鉄101系サハ100-68(ツヌ110F)。

サハ100-68,サハ100-227(ツヌ110F)が上記の改番車で101系0番代LOT側面窓セルを装着している。
Hゴム支持色温度の違いが他車とのLOT差を表していた。
ちなみに詳細な記録が無く各々の種車は特定できない。
武蔵小金井区,豊田区仕様ではクハ100-79(トタ冷房5F:Mc198)の入場を以て101系0番代LOT側面窓セルで統一された。
ツヌ110FでHゴム支持色温度を揃えるには101系800番代LOT側面窓セルが必要となる。
これまで予備品不足と実車の経緯から色温度統一対象には挙がらなかった。


入工中のサハ103-768,サハ100-68 (ツヌ324F-1,ツヌ110F)。

入場させたサハ100-68は側面窓セル窓サッシ印刷の劣化が見られた。
補修のため側面窓セルを取り外す。
今後再入場で分解する機会は限り無く0に等しいと思えた。
そこで編成見附統一を目指しツヌ110Fの101系800番代LOT側面窓セル編成化が決定した。
101系800番代LOTを種車に竣工させた車両は決して多くない。
しかもムコ予備00F(Mc60),トタ冷房5Fの101系0番代側面窓セル統一過程では複雑な遣り繰りが行われた。
予備品は運転台付車両用しか手元になく既にサハ100-68,サハ100-227へ転用可能な側面窓セルが尽きていた。
101系からの捻出は困難であり国鉄103系サハ103-768,サハ103-769(ツヌ324F-1:Tc217)と相互交換を選択している。


101系800番代LOT側面窓セルを供出したサハ103-768。

KATO製101系サハ100-38,モハ101-46(トタ5F:Tc14)がサハ103-768,サハ103-769の種車である。
サハ103形750番代への編入は台車マウントカプラー化を目的としたDT21非動力台車の交換が主工程であった。
そのため車体は101系の基本構造を維持する。
これまでにも側面窓セル交換対象に挙がったが今回もその餌食になっている。
但し他にも在籍するサハ103形750番代とは異なり塗装変更車だった。
状態は芳しくなく車体更新候補車両でもある。
しかもツヌ324F-1は朱色1号混色(R-Y-R-Y-R)編成で側面窓セルを交換してもHゴム支持色温度差が目立たない。
よって側面窓セル振替対象には打って付けの車両と言えた。




サハ103-768(ツヌ324F-1:101系0番代LOT窓セル交換,窓サッシ印刷補修施工)。
※塗装変更車。

サハ103-768を分解し101系800番代LOT側面窓セルを撤去する。
先にサハ100-68から取り外した101系0番代LOT側面窓セルには窓サッシ印刷の補修を施した。
窓サッシはクモハ101-194(ツヌ110F)から試用し始めた油性メタリックマーカー式での修復である。
マスキングの技量が上達せず修繕箇所の多さが重なり側面窓のインク除去に時間を要した。
再び101系0番代LOT側面窓セルへ戻されたサハ103-768(ツヌ324F-1)は乱れた塗装被膜を均した後に竣工となった。


全面補修に至った101系800番代LOT側面窓セル(1-3位側)。

窮余の策で捻出した101系800番代LOT側面窓セルだったが窓サッシ印刷の劣化状況は酷かった。
装着していた101系0番代LOT側面窓セルよりも色剥げが際立つ。
更に塗装変更車から取り外した影響により黄色5号塗料のおまけまで付いてきた。
塗料残滓を全て清掃し1-3位側の窓サッシ補修へ移った。
サッシ印刷は斑点状剥離が激しく全箇所を油性メタリックマーカーで塗り潰す羽目になっている。
ここでも窓サッシモールドとマスキングテープの密着が上手く行かず側面窓のインク除去に追われた。




はみ出したインクを吹き上げた側面窓(2-4位側)。

マスキングテープは殆ど役目を果たせていない。
1-3位側の補修を終えた時点で無駄な工程と思えるようになった。
油性メタリックマーカーのインクは時間が経過しても側面窓への影響が小さく思えた。
そこで2-4位側では養生を廃止し窓サッシモールドをなぞる。
案の定各所でモールド天面を踏み外した。
広範囲に渡り銀色化された側面窓が続出したものの復旧は養生施工車より早く終了している。
インクの特性からか曇りは余り目立たずクモハ101-194,クハ100-71と同様に見える。
養生してもインク除去は必ず付いて回る工程であった。
2-4位側での結果を受け今後の養生廃止が決定している。
なお101系800番代LOT側面窓セルは嵌合が非常に固かった。
車体と異なるLOTの組合せを採用した車両でも折損に注意を払う個体は数少ない。
サハ100-68での側面窓セル交換は最初で最後になると願いたい。


やや状態が改善された側板と屋根板(1-3位側)。

残る工程は車体清掃と屋根板塗装の磨き直しである。
前者はツヌ110F改修での標準工程にしている。
車両番号標記周囲の転写糊は然程多くなく塗装被膜改善は殆ど労さなかった。
一方後者は電装準備工事撤去車化に伴いダークグレーで塗装されていたため工程に組み込まれた。
雑な仕上げで艶が無い部位があり手直しを行い半艶程度まで回復させたところで作業を打ち切った。
電装準備工事一部撤去車のサハ100-227は更に状態が劣る。
そのため磨き直しには限界があると思え敢え半艶で留めた。




サハ100-68(101系800番代LOT側面窓セル交換,窓サッシ印刷補修施工)。

101系800番代LOT側面窓セルに交換されたサハ100-68(ツヌ110F)が竣工した。
窓サッシ印刷は原形が失われていたが補修施工車が増加しつつあるツヌ110Fでは埋没してくれると思う。
予定ではサハ100-227も入場させるはずだった。
時間が押した原因はサハ103-768の補修を並行した結果であり致し方ない。
以後は窓サッシ印刷への養生を取り止めるため多少進捗率は上がると思われる。




モハ100-809+サハ100-68 (ツヌ110F:101系800番代LOT側面窓セル装着車+101系800番代LOT側面窓セル装着車)。

先に竣工したモハ100-809(ツヌ110F)は1-3位側の1箇所だけ窓サッシの補修を行っている。
従って2-4位側は製品原形を保っておりサハ100-68との格差が生じる。
若干線が細く感じられるが俯瞰では窓セルモールドの張り出しに救われ格落ちまでは行かなかった。
何よりHゴム支持色温度が揃い疲れの見え始めた車体を引き立たせる要素が減った効果は大きい。
同様の工程を辿ると思われるサハ100-227サハ100-68に劣らない外観を目指す。
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