試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成新3000形3002F 1次車 6両編成 現行仕様 フルカラーLED表示器,架線検測装置搭載編成

2018-01-04 21:13:31 | 京成線出場
即戦力。

マイクロエース製京成新3000形3002F現行仕様架線検測装置搭載編成(1次車:3002F)が出場した。
新3000形では6編成目の増備でそのうち現行仕様は4編成となった。
6両固定編成の新製投入も久し振りで3600形3668F現行仕様(→中期仕様:3668F-1)以来である。




京成新3000形3002F 1次車 現行仕様。
3002F:3002_8-3002_7-3002_6-3002_3-3002_2-3002_1。
※フルカラーLED表示器,架線検測装置搭載編成。

新3000形は2002年12月に登場した現在の主力形式である。
[京成グループ標準車体]が新たに定められ3700形とは大きくイメージを異にする。
前照灯位置や横長の尾灯,通過標識灯こそ3700形6次車以降を承継したが前面窓が細分化された。
日本車輌のブロック工法によるステンレス車体採用で側面からビードが姿を消した。
帯類も細く纏められ全体的にシンプルさが押し出されている。
製造初年から15年が経過したが大きな変更も無く現在も新製投入が続いている。
6両編成と8両編成が製造されているが初期は3150形,3200形,3500形の廃車を兼ねた都合から6両編成の割合が高い。
7次車(3050番台)を除くと2012年2月まで3001Fが唯一の8両編成で希少な存在だった。
途中から3600形3618F廃車や3700形3738F,3748Fの除籍による玉突き更新が加わり8両編成も珍しくなくなっている。
3002Fは3001F~3005Fが製造された1次車に属する。
当初は3色LED表示器が採用され趣が異なっていた。
フルカラーLED表示器化は2009年8月に行われ新3000形での皮切りとなった。
その後の外観の変化は少なかったが2012年4月に3002-2へ架線検測装置が搭載されている。
更にLED前照灯への交換が2017年12月に行われ特異性が増した。
同時に車内案内表示器のLCD化も施工されており車内見付にも変化が生じている。
なおLED前照灯化は今後推進される可能性が高く3002Fならではの装備ではなくなると思う。


架線検測装置が特徴の3002-2。

製品は3002-2に架線検測装置が搭載された2012年4月以降がプロトタイプである。
M2c車に空間波無線アンテナ台座が設けられた4次車以降ではなく1次車の3002Fが製品化された大きな理由だろう。
よってM2c車の見附は3001F前期仕様(1次車:3001F),3010F前期仕様(3次車:3010F-1),3010F現行仕様(3次車:3010F-2)と殆ど差異が無い。
行先表示類は現行ダイヤから[B19 普通 津田沼]とした。
3010F-2に[B09 普通 千葉中央]を採用しており上り方面行は早くから確定していた。
[上野]は運用時間帯が限られるため[津田沼]に決定した。
在籍編成で多数を占める[津田沼]だが6両編成現行仕様には設定が無く行先偏重の影響は受けていない。
ステッカーは全て富士川車輌工業製を用い新3000形のフルカラーLED表示器編成に揃えている。
使用しなかった製品付属ステッカーは以下の内容だった。
◆[   試運転]。
◆[普通 上野]。
◆[普通 津田沼]。
◆[普通 うすい]。
◆[普通 成田]。
◆[快速 上野]。
◆[快速 高砂]。
◆[普通 ちはら台]。
3050番台の3051F(7次車:3051F)は徹底して[アクセス特急]に絡んだステッカー内容とされた。
3026F現行仕様(8次車:3026F)付属ステッカーは虚を突かれた設定が多かった。
6両編成と言う事もあり3002Fでは常識的な選択に戻っている。
しかしフォントはLED表示らしさを捉えるまでには達していない。
当分は富士川車輌工業製ステッカーのお世話になるだろう。
なお出場直前に3002-1の波を打っていた前面黒色部を再修正し屋根Rに合わせている。


3010F-2,3002F (現行仕様:3次車,1次車)。

千葉線系統への現行仕様編成は久々の増備となった。
3010F-2は3026Fとの離合を考慮し投入された経緯を持つ。
付属ステッカーは3色LED式のみだったため富士川車輌工業製ステッカーでフルカラーLED表示器化を図っている。
3002Fの出場で千葉線系統に於ける新3000形同士による離合が再現可能となった。
熟慮の上導入した3010F-2は出場以降徐々に重要な存在へ格上げされている。
千葉線はダイヤ改正の度に4両編成運行が削減され現行仕様拡大は難しくなっていた。
待ち望んでいた新3000形6両編成のリリースは毛色の異なる3002Fで実現に至った。
1次車と3次車の外観差は無いに等しいだけに3002-2の架線検測装置は大きな差別化に繋がっている。
縮小の進む千葉線4両編成仕様には3500形3520F現行仕様(3520F-3),芝山3500形3540F現行仕様(3540F-2)が在籍する。
何れも今後のダイヤ改正次第では消滅が考えられ3002F導入は意義のあるものになったと思う。


3002Fサイドビュー(1次車:3002-1)。


3010F-2サイドビュー(3次車:3010-1)。


3001Fサイドビュー(1次車:3001-1)。


3026Fサイドビュー(8次車:3026-1)。

マイクロエース製新3000形は3010F→3051F→3001F→3026F→3002Fと5次に渡りリリースされている。
LOTが進むに連れ戸袋窓のUVカットガラス再現が徐々に濃くなっている気がする。
3002Fではかなり濃色に思え分解時には違和感を抱く程だった。
戸袋窓はちょうどライトケースが被る箇所でより存在感を強める狙いがあるのかもしれない。
グリーンマックス製3700形3768F現行仕様(3768F)にも言えるがUVカットガラスは解釈の差が大きく現れる箇所である。
必要以上に濃くするとバランスを崩しかねない。
今後の新3000形リリースには10次車以降も考えられるためこれ以上の濃色化は控えてもらいたい。

京成形式で最大勢力となった新3000形は3010F以降6両編成のリリースが途絶えていた。
編成数の割に製品化が進まずようやく3002Fで2編成目が登場した。
特色のある編成こそ少ないものの年次改良は多い。
屋根上見付に変更があった4次車以降や側扉窓支持が新方式となった11次車以降のリリースにも期待したい。

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