de JL1LNC

このブログは、当局JL1LNC(1979年1月開局)の紹介です。

FAXは出した。

2006年08月23日 14時37分43秒 | Weblog
ハムフェアの二日目にPLC関係で騒ぎがあったようで、あるMLで発信された署名のお願いがローバンドDXメーリングリストでフォワードされてきた。うち(相模クラブ)の副会長のJH1FCZ大久保OMはPLCには重大な関心を持っていることは承知しているので、クラブのMLに原文のまま転送してみたら、クラブの掲示板(非公開)に大久保OMからのコメントが。まあ、みんなで署名を出してね、ということなのだけど、JARLに対する言い方が一方的だったのが気になったので以下のようなレスを付ける。

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>
>  この問題はハムフェアの会場でも大きな衝撃波を広げましたが、JARL 役員会の会員に対する最大限の裏切り行為だと思います、こんな事が許されては絶対にいけないと思います。

 JARLの行為を好意的に解釈すると、財団法人という立場上、
会員がいくら反対だと言っても、科学的根拠のない反対は
出来ないので賛成するしかないということではないでしょうか。

 なので、会員の意に反して賛成してしまうことを責めるよりも、
反対する根拠を見つけられなかったことを責めるべきだと思い
ますが、いまはその矛先をどこに向ければいいのか分かりません。

・ハムフェアに一緒に行ったJL1...川口OMとWAEDC CW(8月第二週の
ヨーロッパDXコンテスト)の話をしました。川口OMはいま住居の
建て替え中でQRV出来なかったので、今年はハイバンドはまったく
出来ず、14よりも7メガ、夜中よりも明け方でした、と。そしたら
教えてくれたのは、WAEDC主催のドイツはPLCを先行して導入して
いて都市部ではそうとう普及しているため、高さが10メートル
以下のアンテナではPLC雑音のためJAの信号は届いていても聞こえ
ないんだそうです(埋めてあるのに)。日本のPLCは屋内だけなので、
これを例に反対するのは出来ませんが。

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これに対して、大久保OMからは強烈な反論が。
全文はさすがに控えますが、最後の一文は「JARLはあくまでも会員あってのものです。 納村さんもぼつぼつ頭に来て欲しいと思います。」

それに対する当局のレス。

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> >
> 納村さん、それはあまりにも封建的な意見だと思います。
> JARLは「財団法人」ではなく、「社団法人」です。JARL自身が説明しているJARLは、

 法人格についてはその通り、間違えちゃいました。
 大久保さんのおっしゃっていることについてはぼくとそれほど
違うとは思いませんが、ただ、ヒステリックに反対反対とだけ
言うのではなく、ちゃんと根拠を示す必要があると思うのですが
そこまではなかなかぼくらには難しいですね。
 イミュニティの規定がないのもマズイですね。やるなら線路と
合わせての規制となるでしょうからそこから責めても良かったの
かもしれませんが、いままで気づきませんでした。失敗。

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このあと大久保OMがJARL側の実情をさらに説明してくださり、最後に「いずれ真相が何らかの形で発表されると思います。」と。

あと、知り合いにも署名をお願いして、ということでしたので、明大高周波(JA1YCL)OB有志のMLにも出しときました。

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 あと、PLC関係で動きがあるようです。
 なんでも、規制値が10dBキビシくなったからと
JARLが賛成することにしたのだと。
 JARLも立場上、反論出来る材料が尽きたら賛成
するしかないのかもしれませんが、反対の立場で
動く別グループもありますので、賛同される方は
ぜひどうぞ。
http://park1.wakwak.com/~ja7ao/

## ぼくも、あとでFAX出します。

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さてさて今回の騒動ですが、JARLがPLC賛成派に転じた、というのがそれ以上の説明もなしに感情的に報じられているところもありますが、それがあまりに反対派からの一方的な言い方に思えましたので、自分としては上記のようなコメントをしています。で、みなさんがいろいろと資料などを公開してくださってきたので調べてみますと、

■JARLが賛成したのは(規制値が10dBキビシくなった)省令案・・・・・(問題1)

とはいえ、以前の報道でさらに10~15dB下げる必要があると分かったのに

■20dBでも15dBでもなく、10dBだけ規制値を下げただけ・・・・・(問題2)

でも、これって少し前の話。それを指摘していたブログも見た覚えありますが。
とはいえ、JARLもその何たら委員会に参加してたのだろから、今回は賛成するしかなかったのでは。

だからといって、それを

■苦渋の選択等とカッコつけた説明だけで済まそうとした・・・・・(問題3)

今回は省令案等に賛成するとともに、アマチュアへの障害が発生した際には、というのがありますので、規制値自体に問題があったとしても会員への迷惑はかからない、なんて目論見があったのではないかと思いますが、

■一度実施されたら問題あっても撤去されないってみんな思ってる、てのが考慮されてない・・・・・(問題4)

しかも、

■実はJARL理事会すら通してなかった・・・・・(問題5)

いろいろ意見の違い、立場の違いはあるだろけど、最後のだけは、ちょっと・・・・・。
JARLの担当理事は、後ろから刺されても文句言えないな。

今回の話の中で、まずPLCありきというのがけしからん、という意見もみられたけど、「重点計画 - 2006(案)」の中で「家庭内の電力線の高速通信への活用(担当は総務省)」と書かれちゃっているのだから、実施もしないうちから完全に無くしちゃおうというのは純ちゃん的には抵抗勢力。

首相官邸「重点計画 - 2006(案)」に関するパブリック・コメントの募集について (JH3YKV's Amateur Radio News)

なので、規制値を充分に検討して、実施してみて問題があったら直していく、というのも悪くないと思うのだけど、上記の問題4は残りますが。

## ところで、重点計画に対してのパブコメはみなさん出したんですかね。あまり盛り上がってなかったようでしたが。
## ぼくは出しましたよ。
http://blog.goo.ne.jp/jl1lnc/e/658f15865741cc710dbec077730bd614
コメント
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