樹業人~風の通心

持続可能な社会や森林・建築・木製品について、気ままに こそっと考える為のネタ帳です。

森林と日本

2010-03-02 | ひとり言
最近 日本とか 日本人って すごいやん!って 誇りに思い始めている。

写真は 滋賀県の大津 坂本にある 麦の家 です。

新年会に誘われ う~ん 怪しい信仰宗教だったら どうしょう なんて
ワクワク ドキドキしなが行ってきました。

一言で 説明できないので ご興味のある方は検索して下さい。

右奥に見えるのがびわ湖です。

自給自足の暮らしの聖地… そんな感じです。
主催の山崎さんは私が定期購読してるチルチン人という雑誌に連載されてる方でした。何読んでたんだろ~はずかし~。それも後から気がつきました。


そこで行われたフォーラムで メソポタミア文明やエジプトなどの世界四大文明より 青森の三内丸山遺跡の方が早くからあるという話しを聞きました。

どこも、森を大切にしなかったから廃れていった文明です。

うちの近くの コウモリ穴と呼んでいる風穴からは 1万年近く前の土器が見つかっています。

人も含めた生き物と森林とが ボチボチそこそこに 欲をかきすぎないで共存してきた証しが この豊かな森林量なのだと思うと 自分のなかにあるDNAを誇りに思って信じて生きて行っていいんだと思えます。

あっ!だから海外の木を伐りに行ったのかぁ。複雑…。


滋賀県では 造林公社の借入金の利子の支払いが問題になっていて その検証の為の資料に 戦後あたりからの過去の森林にまつわる出来事の年表のようなものがまとめられいましたので 読んでみました。

最初 ビックリしたのは GHQが植林を勧めたという事でした。

まぁ 断れないよね~。

読み進めていくと… 人工林を植え過ぎたと非難するのは 今しかみてないからだという事に気がつきます。

まぁ キリの良いたぶんちょっと多めの数値を目標に 拡大造林してしまったのは いかがかと思いましたが 質の問題はあるにせよ 植林して頂いた事に対して 文句をいうのは もってのほかだと思うようになりました。

今の私たちより ずっと立派です。

滋賀県立大の先生に そんな話しをしたら
造林公社は 補助金を使わずに運営していたと知りました。エラいじゃん!あっエラくないかぁ。
破綻しそうなのでその借金を、滋賀県民が返せという風になるらしい。

事実を読むと、国も一緒に背負うか
たぶん、しばらくしたらそれなりになってくるので、利息の返済待って欲しいよね~。

まっつまりは 普通に林業をビジネスとして金銭ではじき出したら こんなに借金が出来るという事です。

もとは 国を守る為の政策だったわけで 私のじいちゃんたちは お国の為に 言われるままにがんばったのですね。

山があるといっても、ほとんどがとても小さな面積しか持っていませんが 公社の借金からその労働をお金に換算すればかなりの金額になる事でしょう。

昔、林業は儲けたんでしょって思われていますが
そんなのは、ほんの一部の方々だと思います。

製紙会社が雑木林の木をそんなに高く買ったとは思えないもの。

伐った後は、植林でしょ。お金が出ていくばかりじゃん

林業は 衰退したと言われますが 初めて植林してから まだ 一度も売っていないので ワンクルーもしていない産業なのです。

植林して しばらくは手入れの仕方などの指導がありましたが 間伐が必要な事を教えてもらった山主さんは 少ないのではないでしょうか。

また 森林組合に全部任せる政策がされていますが
森林組合に加入している山主が 半分もいない地域では 後半分の山はどうなるのでしょう。

人工林以外の森林は? 半分は雑木林だぞ。

森林組合を責めるのも、お門違いな気がするし
間伐だけを推奨するのも、今だけしか見てないって感じだし…


近代の日本が そして国民が豊かになる為に取られてきた政策も 間違いではなかったでしょうが
何があったか そして現在 どんな目にあってるかを知ったら じいちゃんは化けて出てくんじゃないかなぁ。

もしかしたら 皆さんの周りに飛んでる花粉は じいちゃんたちからの メッセージかも。

ハッハッハ

間伐しても 花粉の量は減らないらしいし。

紙の話しは また書きますが 何の為のグリーン購入だよぉ~ 木が廃棄物だとぉ~と 叫ぶつもりでいたのに 本日もそこまで至れませんでした。

ストレス発散ブログとしは ちょっと心残りです。

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