隊員NO.6れいなで~す
昨日のブログでご紹介させていただきました大聖寺出身の偉人・岩原謙三
(初代NHK会長)は、ハイカラ茶通として知られ、奇抜な茶会を開いては、
まわりの人びとを楽しませたというエピソードの持ち主でもあります。
『加賀江沼人物事典』(江沼地方史研究会刊)によると、岩原謙三は
「謙庵の号をもつ茶人であったが、粗忽・愛嬌で茶会を行い、素骨庵の名を
奉られた」とあります。そこで、インターネットを使って調べたところ、
岩原謙三のユニークなエピソードが、室町時代後期創業の日本を代表する
和菓子の老舗「株式会社 虎屋」のホームページで紹介されていました。
虎屋のホームページのなかに、「菓子資料室虎屋文庫-歴史上の人物と
和菓子-」というコーナーがあって、その中で「岩原謙庵とこぼれる菓子」という
逸話を読むことができるのです。(是非、一度お読み下さい!)
この逸話によると、1907(明治40)年3月に、東京・品川での茶会で、岩原謙三の
夫人による「チョコレート茶会」が行われました。この茶会は謙三の奥さんがアメリカ
仕込みのココアを飲ませるという趣向で、大寄せ茶会の中の一席として行われたもの
です。当時ココアはチョコレートとも呼ばれていたことからこの名がついたそうです。
ココアを熱湯でよく練って、牛乳でのばす動作が濃茶を練るのに似ていると、参加者の
喝采を浴びたそうですよ。とってもうまそうで、わたしたちも一度飲んでみたいです。
この茶会は、当然岩原謙三が夫人と相談した上で行ったのでしょうね!
岩原謙三って、やり手の実業家だっただけでなく、とってもお茶目な人物だった
ようですね!
(記事の作成にあたり、「菓子資料室虎屋文庫-歴史上の人物と和菓子-」の記事を
一部引用させていただきました。また虎屋広報部の皆さんにご協力いただきました。
本当にありがとうございました。)