右　　壬生忠見 戀すてふ我名は 　　まだき 　立にけり 人しれずこそ 　　　おもひ 　　　　　　初し 　　　　　　　か 拾遺集 天暦御時歌合 　...

　右　　　清原元輔 音なしの川とぞ 　　　つゐに 　ながれ出る 　　　いはで 　　　　ものおもふ ...

　右　　　　源順水のおもにてる　　月なみを　かぞふれば　　　こよひぞ　　秋のもなか　　　　　　　也　　　　　　　ける拾遺集屏風に、八月十五夜、池ある家に人あそびしたる所　　　　　　...

　左　源公忠朝臣 行やらで山路 　　くらしつ 　ほとゝぎす   今一聲の 　　きかま 　　　　　ほし 　　　　　...

　右　藤原高光 かくばかりへがたく 　　みゆる 　　世中に うらやまし　　　　くも 　　すめる 　　　　月かな 拾遺集 法師にならむとおもひたち侍りける比、月を見侍りて かくば...

　左中納言 　　　　敦忠 あひみての 　後の心に くらぶれ 　　　　　　ば 　むかしは 　　　　ものを 　　　おもはざりけり 拾遺集 　題しらず 　　　　　　　　　　　　　中...

　右　　紀友則 秋風に初かり 　がねぞ きこゆ 　　　なる 　たがたまづさを 　　かきて 　　　きつらむ ...

　左　　凡河内躬恒 いづくとも 　　　はるの 　　ひかりは 　わかなく 　　　　に またみよしのゝ 　　　山は雪ふる俊成三十六人歌合 いづくとも春の光はわかなく...

有明のつれなく   みえし別より   　あかつきばかり   　うき物はなし 古今和歌集 　題しらず 　　　　　　　　...

　左　高内侍 独りぬる人やしるらん 秌の夜を 　　ながしと誰か 　君に告げつる 後拾...