卅一番 　左　　　　　　元良親王 はなのいろはむかしながらにみし人の こゝろのみこそうつろひにけれ 　右　　　　　　権中納言定家 ひとりぬるやまどりのをのしだりおに しもおきまよ...

　左京大夫顕輔 秋かぜに 　たなびく 雲 　の 絶間 　　より もれ出る 　　　月の 影のさや...

　藤原清輔朝臣 ながらへば 　　　また 此ごろや 忍 ばれむ うし 　と見し 　　　世ぞ 今は...

朝顔 源氏　人知れず神の許しを待ちし間にここらつれなき世を過ぐすかなひとしれずかみのゆるしをまちしまにここらつれなきよをすぐすかな 朝顔斎院　なべて世の哀ればかりを問ふからに誓ひ...

　儀同三司母 忘れ 　じ 　の 行末 までは かた 　ければ けふを 　かぎり 　　　の 命 　...

左　　源宗于朝臣 常盤なる 　　　　松の緑も 　春くれば 　　　いま一しほの 　　　　色...

年中行事絵巻 東京国立博物館蔵 列品番号：Ａ-１５５６ ４７．６cm×５７５．７cm ４８巻 画...

寂蓮法師 むら雨の 　露も 　　まだ ひぬ 槙の 　葉に 霧たち のぼる秋の 　　夕ぐれ ーー...

　右　　　源信明朝臣 あたら夜の月と 　　　　　はなとを 　　おなじくはあはれ 　　　　...

年中行事絵巻の祇園会について、各本ごとの差異がある。 それは四神鉾をもつ男の足とその前を...