俳諧七部集 冬の日 曳杖僅十歩 蔵書
つえをひく事僅に 十歩 杜國つゝみかねて月とり落す霽かな こほりふみ行水のいなつま 重五 歯朶の葉を初狩人の矢に負て ...
俳諧七部集 冬の日 芦火焼家 蔵書
なに波津にあし火燒家は すゝけたれど 重五炭賣のをのがつまこそ黒からめ ひとの粧ひを 鏡 磨 寒 荷兮 花蕀馬骨の霜に咲かへり ...
俳諧七部集 冬の日 田家眺望 蔵書
冬の日 田家眺望 荷兮 霜月や鸛の彳々ならひゐて 冬の朝日のあはれなりけり 芭蕉 樫檜山家の体を木の葉降 重五 ...
俳諧七部集 冬の日 追加 蔵書
追加 羽笠いかに見よと難面うしをうつ霰 樽火にあふるかれはらの 松 荷兮 とくさ苅下着に髪をちやせんして 重五 檜笠に宮を...
俳諧七部集 ひさご 序 蔵書
江南の珎碩我にひさごを送レり。これは 是水漿をもり酒をたしなむ器にも あらず。或は大樽に造りて江湖をわた れといへるふくべにも異なり。吾また 後の恵子にして用ることをし...
俳諧七部集 ひさご 花見 蔵書
ひさご 花見 翁 木のもとに汁も鱠も桜かな 西日のとかによき天気なり 珎碩 旅人の 虱かき行春暮て 曲水 はきも習はぬ太刀の◎...
俳諧七部集 ひさご 色々の 蔵書
ひさご 珎碩 いろ/\の名もむつかしや春の草 うたれて蝶の夢はさめぬる 翁 蝙蝠ののとかにつらをさし出て 路通 駕籠の...
俳諧七部集 ひさご 城下 蔵書
ひさご 城下 野径 鉄炮の遠音に曇る如月哉 砂の小麦の痩てはら...
俳諧七部集 ひさご 雑 蔵書
ひさご 雜 乙州 亀の甲烹らるゝ時は鳴もせす 唯牛糞に風のふく音 珎碩 百姓の木綿仕まへは冬のきて 里東 ...
俳諧七部集 ひさご 田野 蔵書
ひさご 田野 正秀 疇 道 や 苗 代 時 の 角 大 師 明れは霞 む野 鼠の顔 珎碩 觜ふとのわやくに鳴し春の空...