ーーー書いたまま眠っていた記事をブログにあげておこうと思いますーーー
九里与右衛門という人が居ります。
たしか九里伝承に出てくる人は『九里与三左衛門』でしたので、『与』がついているあたり怪しいです。
『与右衛門』のほうは、九里采女正の息子の名前です。
ということは、九里采女正は九里照の親戚(叔父・従兄弟)ではないでしょうか。
照には兄三重郎がおりましたが、もしかすると他にも兄がいた可能性もあります。
采女正(うぬめのかみ)は上杉家の家臣目賀田信助の叔父で、目賀田の妻が世話をしていた上杉憲政の嫡男(龍若丸)を預かります。
龍若丸を敵(北條)に差出し、その子の命乞いをするも、そのグループ全員殺されてしまいます。(采女正は自分たちだけが助かろうとは考えていなかったと思うのですが・・・)
采女正の判断が甘かったのでしょうか。とくに子供がかわいそうです。
上杉に仕えた九里のことは、関係ないと思って調べておりませんでした。
この『与右衛門』の名前が広田氏の九里伝承の名前『与三左衛門』と近いことからにわかに浮上しています。
きっと、なにかココに鍵がありそうです。
そして、それが山内上杉家とつながって、山内氏との関係も見ていくことになります。