sirius

SiriusとAldebaranとPolaris

73年

2018-08-15 11:31:31 | 日記

日本が無条件降伏して戦争が終わった。

終戦といって済むことでないだろう。

アメリカと戦って勝てるかどうか彼我の国力を比較するだけで判断できる。

しかも、ほとんどの、例えば石油製品や鉄鋼品などがアメリカからの輸入に頼っていた。

その相手と戦になった時どういう対応がされるか?

判らんとするならもはや国のリーダーとして失格であろう。

 

日本海軍の中では当初日米開戦は否定的であった。

それがいつの間にか開戦に向いてしまった。

 

日清・日露戦争において勝利した。

国の形を見れば日本をはるかに凌駕する領土だ。

その国と戦って勝った。

それで国民は連夜の提灯行列に沸き返ったと。

 

政府は、そんな国民の浮かれようを巧みに利用したのだろう。

事実、当時の新聞には日露戦争勝利の結果樺太の南半分しか取れなかったことに憤って見せる。

そのことも利用し国力が衰えた清国の北部を領有し満洲国という傀儡国家を建てた。

当時の国際連盟は日本に対し大陸から撤退するよう議決した。

反対は日本だけだ。

他にも国際連盟から非難されたことは多々ある。

日本の全権大使である松岡洋右は決然と国連脱退を言明し議場を後にした。

このことを書く新聞は拍手喝采で迎えた。

そして国民もよくやったと溜飲を下げた。

 

もはや、日米開戦だけが日本の選択肢となった。

 

その先に待っていたものは広島・長崎への原爆投下である。

そのことで戦いに終止符を打つことになる。

 

国破れて山河在りと言うが、焦土と化した中には何も残りはしなかった。

爆撃の犠牲となった屍が累々と折り重なっているだけの光景だ。

 

現代、平和を謳歌している風だが果たしてそうだろうか?

どこかからきな臭い匂いはしないだろうか?

軍靴の響きがかすかに聞こえないだろうか?

 

五感を研ぎ澄ませて周りをよく見てみようか・・・。

 


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