4.送信部
PLLユニット、HETユニットを再調整したためか若干パワーは出てきましたが、まだまだ定格には程遠い状態です。
IFユニットの各コイルとRFユニットの入力コイル・出力のトリマーを調整し直すことで25W出るようになりました。一番大きく離調していたのはIFユニットの出力コイルでした。経年変化でコンデンサーの容量が抜けたのでしょうが、コア調整で同調できる範囲でしたのでOKとします。
ALCの調整で出力を433.00MHzで30Wに調整して、周波数特性を確認すると430.00MHzから439.99MHzまでほぼフラットでした。RFユニットのBPFは大きく変化していないようです。
キャリアバランスも取り直して送信部は完了です。
特に壊れていたところは無く、再調整で定格以上の出力が得られました。
5.受信部
受信部も特に壊れている個所は無く、IFユニットの各IFTとRFユニットの出力コイルを再調整することで感度が回復しました。
やはり大きく離調していたのはRFユニットの出力とIFユニットの入力でした。RFユニットのBPFはいじらないことにします。
感度を測定してみました。SSBモードで0.13μVでS/N 10dBでした。仕様は0.15μVでS/N 10dBですから仕様を満足しています。
ノイズメーターのレンジが10dB変わっています。