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Amature radio のたのしみ。古い無線機のレストアを中心にアマチュア無線やそのほかの話題も。

TS-780 #c レストア その5(完結編)

2011-08-04 17:55:24 | TS-780

6.受信部

受信部はIFユニットの入力、NB部のそれぞれコイルを調整しました。若干ズレは出ていたようですが、ほとんど問題なし。

受信感度を測定してみると145.000MHz 0.12μVでS/N10dB、433.000MHz 0.13μVでS/N10dBでした。SPECでは0.2μVで10dB以上ですから今でも仕様を満足していることになります。

Sメーターを+20dBμVでS=9に合わせて終了。

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7.送信部

バランスドモジュレータのバランスがいくらかずれてましたが、調整完了。

送信出力を433.000MHzで14Wに調整してバンド内12W~15Wくらい。145.000MHzで13Wに調整してこちらはf特なしでした。

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8.仕上げ

トップとボトムのケースを洗浄して新品ネジに交換して完了。カバーにシミが多少ありますが、再塗装するほどでもないのでこのままにします。

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TS-780 #c レストア その4

2011-08-04 11:21:00 | TS-780

3.ランプ交換

メーターの照明ランプが初め点灯せず、コンと叩いたら点灯しました。

フィラメントが切れかけていたものと思われますが、交換しました。

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4.PLLユニット調整

CARユニットとPLLユニット調整です。

CAR周波数はUSBが若干ズレが大きかったですが、すべてトリマー調整で規定値に合わせられました。

PLL部は周波数は概ね問題ありませんでしたが、制御電圧が結構ズレていました。確認はしませんでしたが、もしかするとバンドエッジでロックが外れる障害があったのかもしれません。

すべてトリマーとコイルのコアの調整で規定値に調整完了しました。

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5.430HETユニットとIFユニットのOSC

ハイバンド側(435~440MHz)の局発周波数がズレが大きめでした。ローバンド側(430~435MHz)はズレは若干ありました。すべて規定値に調整完了。

IFユニットの局発信号は調整がとてもクリチカルで、多くのTS-780は数KHzのズレはあります。ココのズレはそのまま表示とのズレとして現れますので、正確に合わせたいですがとても難しいです。このTS-780は珍しくズレが少なかったです。

800_img_3687 41.560MHz