JH1LKJ

Amature radio のたのしみ。古い無線機のレストアを中心にアマチュア無線やそのほかの話題も。

TR-9000G レストア その2

2011-07-27 17:46:57 | TR-9000G

2.CAR調整

電源部の確認と電圧調整を終わってキャリアの周波数を確認するとUSBのキャリアが500Hz以上ずれています。LSBのキャリアはOKでした。

初期チェックの時はSSGからの無変調信号で確認したので気付きませんでしたが、これだけずれていると音声を受信すればかなりずれているのが分かったと思います。

トリマーを回しても調整しきれず、トリマーと並列に入っている47PFのコンデンサを22PFに交換して調整できました。10.6935MHz

800_img_3622

 

3.PLL調整

SERVICE MANUAL に従ってすべて再調整・・・・やはり144.9999MHzから145.0000MHzに切り替わるところで周波数が飛んでました。

この調整はかなり大変です。トリマーと半固定抵抗と格闘しながら周波数カウンターを見て根気よく合わせましたが、なかなかピタリ100Hzの変化には合わせきりません。

適当なところで妥協することにします。

800_img_3621 144.9999MHzで134.3064MHz

800_img_3620_2 145.0000MHzで134.3065MHz

なかなかピッタリには・・・・・


TR-9000G レストア その1

2011-07-27 17:24:29 | TR-9000G

これもパワーモジュールを拝借しようかと思って入手しましたが、不具合個所も少ない様子なので部品取りはやめて整備することにします。

初めて手を付ける機種です。TR-9000Gです。

回路図やマニュアルを探してみましたが、なかなか見つからず。海外サイトにあるのはTR-9000の資料だけです。中を見るとTR-9000Gになって若干構成が変わってしまっています。TR-9000Gは国内モデルで海外にはマニュアルが無いのかと困っていると、見つけましたTR-9130です。海外モデルはTR-9130という型番だったようです。

TR-9130との違いはレピーターアクセス機能がTR-9000Gには無いことだけのようです。基本的には同じみたいです。

まず状態確認から

【外観】

全体的に傷はそこそこあります。埃もかぶってます。中は大変きれいでシールドカバーも錆は無くピカピカ光ってます。

傾斜設置のアングルが欠品しているのは設置しにくいです。

【機能】

出力はSSBもFMも10W以上出ていますからパワーモジュールの心配はなさそうです。

受信も-10dBμVの信号が確認できますから問題は無さそうです。

145.000MHzのSSGからのキャリアを受信中にダイヤルを回すと明らかに144.9999から145.0000になった時に不連続に周波数が変わっています。100Hzステップのはずですがココだけもう少し大きく変化しています。

800_img_3579

-----------------------------------------------------------------------------

1.清掃と洗浄

フロントパネルのツマミとパネルを外していつも通り洗浄してすっきりしました。

埃をかぶってましたが、きれいになりました。

リアパネル兼ヒートシンクも外して洗浄・・・・・結構塗装が剥げていたので黒艶消し塗料で塗装しました。これも真っ黒になってきれいになりました。

800_img_3582 800_img_3587