オーセールのサン・テティエンヌ寺院を、前回とはちょっと違う場所から撮ります。
その寺院の前に立派な邸宅のような建物がありました。
2001年当時のパンフレットを参照すると、これはヨンヌ県の県庁とのことです。オーセールはヨンヌ県の県都でもあるのです。
現状をグーグルマップで確認してみると、この場所ではなぜかポールダンスの教室が開かれており、県庁は県庁広場沿いの別の建物のようにも見えました。誤りかと思われますが、詳しいことはよくわかりません。
この建物はもともとオーセールの司教館として使われていたものを19世紀に県庁として転用しました。
ちなみに県庁広場は以前、参事会聖堂が建てられていた場所を、大革命時に取り壊され、広場になったようです。
このように、大革命後、参事会の敷地や建物は、国に没収された上、売られたり、取り壊されたりしてしまったようなのです。
まさに、「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」状態だったわけです。
それに比べると、司教館は他の施設に転用されて生き残ったケースは多いようです。
オーセール以外でも、トゥールーズでは同じく県庁、ボルドーでは市役所、ランでは裁判所、ランス、ストラスブール、トロワ、アルビなどでは美術館に転用されているそうです。
(現地のパンフレットおよび「大聖堂」文庫クセジュ、を参考にしました)
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