フランスの大統領選挙、予想通りマクロンさんの勝利となりました。
画像は支持者集会の様子です。
マクロンさんの基本理念を反映して、フランス国旗だけでなく、EU旗も目立ちます。
前回の勝利時には、ルーブルのピラミッド前だったと思います。
今回はエッフェル塔前のシャン・ドゥ・マルスのようです。
ここは野外コンサートなども開かれているような場所です。自分がパリにいた時でも、小澤征爾やジョニー・アリディのコンサートが行われていました。
前回よりも広々として良い場所を使うことが出来るのは、やはり現職の強みでしょうか?よくわかりません。
さて、今回の大統領選挙を振り返えると、自分には一位二位より、三位以下の結果が気になりました。
極左のメランションの二位に近い三位という躍進です。
全体的に右派に押された中、左派の受け皿を極左が引き受けるという形になってしまいました。
本来受け皿となるべき社会党のイダルゴさんは惨敗。
同じく伝統政党の共和党から出馬で、個人的にひそかに期待していたペクレスさんも大敗でした。
既存政党からゼムール氏を含む極端への動き、フランス社会の分断という考え方が一般的ですが、それに加えて、SNSの浸透による団体から個人への動きとも思ってしまいます。
カトリックのヴァチカンからルターによる宗教改革。神の代理人ではなく個々が神と対話する。そしてグーテンベルクの活版印刷による情報革命。
当時の宗教改革のような流れが今の政治状況になっているのかもしれません。
でもSNSで考えを表明できるといっても、所詮は無力な一個人のつぶやき、単なる幻想に過ぎないのですが。