今日も明日も元気

おやじの本音を綴ります。

それで…

2011-09-26 18:34:22 | ブログ

"自然の児になろうか、また意志の人になろうかと代助は迷った。彼は彼の主義として、弾力性のない硬張った方針の下に、寒暑にさえすぐ反応を呈する自己を、器械のように束縛するの愚を忌んだ。同時に彼は、彼の生活が、一大断案を受くべき危機に達していることを切に自覚した。"- 漱石著「それから」より -

経済的に恵まれた環境のなかで自由気儘な書生を気取り、生活に追われる者を学がないと蔑む…そんな主人公が究極の選択を迫られました。「自分の正直に従えば、これからの将来が崩壊することは間違いない。しかし地位も、名誉も、家族も失ってでも得たい自分の正直を欺くことは、それこそ不自然なことだろう?揺るぎない自分の正直を示さなければならないのだ!」…それから

さてさて、ところで私も思いをグダグダめぐらせます。

『たしかに上手にこの世を渡っているようでも、本当の自分はそこにあるのだろうか?いつか本当の自分が出てきて、何もかも破壊してしまうのではないだろうか?すべては順調…それは破滅の予感?自分の正直は、必ずしも他人にとって正直と言えるだろうか?もしそうであるとしたならば他人の正直を素直に受け入れる自分だろうか…』

そういえばTV番組の"金縛りのメカニズム"をムスメと観ていました。学生時代に散々悩まされていた私は(計算問題集に取り組んだ夜はほぼ100%襲われた…なぜなんだろう?)当然彼女もそうであると思っていました。

「あれはな…まさしく霊が近くにいるぞ!!という知らせじゃ…」意地悪なオヤジは怖がるムスメを観て喜ぶつもりでしたが

「カナシバリちなん?」…完敗の夜でした。

それで…『必ずしも自分の経験がたとえ親子であっても同じとは限らない。結局は自分の思いすべてを理解するであろうなどというのは、愚かであり傲慢でもあるのか…もっと素直に、もっと優しく生きよう…すまぬムスメよ。愚かな父を許しておくれ』


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。