海外進出先として緊張感が高まる東アジアを敬遠して、タイやミャンマーが注目されている。つい最近でも県内経済界のトップによる視察レポートが出されていた。まあ概ね想像がつく内容だが、どうしても気になるところがある。
『何れの国も親日派だ…』
果たして本当にそうなのか?恩恵にあやかりたい関係者のリップサービスを真に受けて無防備で乗り込むのは危険極まりないと思う。
英語が通用しない地域で、話が通じる、現地語が喋れる日本人はさながらラスプーチン張りの権力を持っているといえる。彼ら次第でお互いの関係を好くも悪くもできる。おそろしいことだ。
逆に現地人で日本語を学ぶ、おそらく数ヵ国語を喋ることができる彼らはかなり恵まれた環境と能力を備えていると思う。確かにあえて日本語を学ぶという彼らを見れば親日派であると思うのも理解できるが、国を挙げて親日派だと信じるのは多民族からの民族浄化という恐怖に曝されたことが無い日本人ならではのお人好し感覚だと思う・・・
確かにその生活は活気に溢れている。生きるために彼らは一生懸命だ。インフラはまだまだ整備されておらず、道は穴だらけ、ゴミは溢れ、停電は当たり前・・・しかし彼らは明るい。嘆いてる暇など無いのだ。
そのために彼らにとってベストなパートナーとは誰なのか?
まだ少数民族やイスラム教徒との諍いが耐えないミャンマー国民が本当に待ち望んでいることは何なのかを考えないといけないと思う。
ということで欲ボケした一部の者によって「日本人」を語られない様にしてほしいと思う。
拝