今日も明日も元気

おやじの本音を綴ります。

2015-08-16 16:37:43 | 家庭菜園


子どもの頃は盆が過ぎると夏の終わりが近い事を、心のどこかに感じるのがとても寂しかった。

子どもたちは長い夏の日を逃さぬように朝早くから山や川を駆けずり回る。草の葉や木の実、竹筒や小石。手にすることが出来るものはなんでも遊び道具になった。

男たちは久しぶりに顔を見ることができた歓びと、しばらく会わぬ間の出来事に大声で盛り上がりながら酒を飲んでいる。一通り話しが尽きると、何を言われても言い返すことができない若者を肴に酔いが進む。

女たちは忙しく料理の準備をしている。厨房では段取りの悪いお嬢様を、その仮面の下に嘲笑と嫉妬を浮かべながら手を出させぬように追いやる。そして「何もせぬ」「何もできぬ」とつぶやき合う。

冷やりとした夜風に腹を壊されぬよう腹巻きをして蚊帳の中で寝ていた田舎の盆。

この日は終戦の日でもある。
この日は戦没者を悼みながら二度と繰り返してはならぬと誓い、そして静かに過ごしていた。

いつからだろう「反省」「謝罪」「侵略」の言葉が取り沙汰される。
戦争犯罪者の子孫として、深く詫びながら未来永劫生きよと言う。
残念ながら…

夏の終わりが近い。
自宅の庭で採れる野菜もそろそろその恵みを終おうとしている。

今日は野菜カレーを妻が作ってくれる。
明日からはまた忙しい日々が始まる。

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