Jariaの玉手箱【更新終了】

鉄道ニュースについて管理人のツッコミ、そして時に自論を展開するブログ(※このブログは既に更新を終了しています)

JR西日本 福知山線事故 死者73人に

2005年04月26日 14時55分45秒 | JR関連ニュース
関連:
尼崎市ホームページ:福知山線事故 搬送先一覧(PDFファイルですので、Adobe Readerをインストールされていない方は以下を御覧下さい。)
NHK大阪放送局ホームページ:負傷者搬送先一覧
朝鮮日報 日本語版:日本で電車脱線 250人以上が死傷
日本経済新聞 写真特集:JR福知山線脱線事故
朝日新聞:特集 < 尼崎・列車脱線事故 >
日本経済新聞:特集 JR福知山線脱線事故

(記事が多数に上る為、新聞各社のまとめページ等を中心に掲載しました。御了承下さい。)

さて、本日未明に書いた前回のエントリーから、残念なことに死者が20人以上も増えてしまいました。

改めて、亡くなられた方々の御冥福をお祈りすると共に、事故に遭われた方々の1日も早い回復を願って止みません。

なお、怪我をされた方の搬送先につきましては、前回も書いた尼崎市ホームページ:福知山線事故 搬送先一覧の他、NHK大阪放送局ホームページ:負傷者搬送先一覧でも発表されていますので、TV等の報道と合わせて御覧下さい。

ところで、現時点でのマスコミやブログ等の報道を見ていると、どうも少量かつ不確実な情報を基にして無責任な憶測をしていたり、マスコミのそういった報道をそのままコピーしているブログが目立つのは気のせいですか。
気のせいではないとすれば、この国にも、無責任な個人評論家が随分と増えたものです。(私もあまり人のことは言えませんが)
まあ、個人のブログというのは書く方も見る方も自己責任ですから、基本的には好きに書いていれば良いとは思いますが、今回の場合は運転士や車掌に原因があるかないかも関わってきますから、当人達が事実上自らの口で真実を語れる段階ではない今の時点で、そう軽々しく「運転士が問題児だったらしい」とか「運転士によるスピードの出し過ぎが原因らしい」とか書くのは如何なものかと。(別に乗務員やJR社員を弁護する気はありませんので、念の為。)
世の中には”推測”をいかにも正しい情報のように広める方々や、それを疑いもせずに信じ込んでしまう方々もいらっしゃる訳で。
結局、原因がJR西日本や国土交通省ですらはっきりとは分かっていない現状で、あまりにも少なく不確実な情報で原因を探ろうとしたり、更にはそのような状態で出て来た推測から、いかにも運転士や車掌に原因があるような方向にもっていくのは非常に危険で、かつ無責任なことだと思います。

それから、マスコミ各社はどうも運転士の粗探しがお好きなようですが、もしも、今不確実な情報のひとつとして挙がっている「置石」が原因のテロ行為だったとしたら、どうするのでしょうか。
個人的に、そうなった場合は自分達の今までの報道を全て闇に葬って、「悲劇の運転士」みたいな報道を始めるのではないかと推測していますが。どうなんでしょうか。
まあ、色々な意味で陰謀説を出すのはリスクが高いですし、運転士の所為にして、そちらが原因であるという考え方に都合の良い情報(今回の場合であれば、新米運転士だったとかオーバーランが多かっただとか)だけを出す方が視聴者を操作しやすいのでしょうが、日本と言う国で報道機関を名乗るのであれば、やはり可能な限り客観的に報道して欲しいものです。

あと、救助の邪魔をするのが、災害大国日本のマスコミの仕事なんですか。
救助中に上空を何機ものヘリが飛ぶことは、騒音や消防のヘリが近付き難くなる等、非常に迷惑千万な行為であって、救助隊にとっては邪魔者でしかないのだとか。
公共放送であるNHKは兎も角、民放各社がそろいも揃ってまあ。
そんなに視聴率が欲しいんですか。
日本の報道機関の取材倫理はどうなっているのですか。

多過ぎる報道ヘリの所為で救出作業が遅れたら、あんたら責任は取れるのかと。

こんな人達に、奈良の「引っ越せおばさん」を批判する資格なんてないと思うのは、果たして私だけでしょうか。

話が大幅に逸れてしまったことをお詫びいたします。

まだ車両内に閉じ込められている方々、そして、救助隊の皆さん、頑張って下さい。
私は手助けは何も出来ませんが、皆さんが無事、元気にご帰宅されるよう祈っております。

JR西日本 福知山線で脱線事故 国交省はレベル4の非常態勢と判断

2005年04月26日 00時01分31秒 | JR関連ニュース
関連:
朝鮮日報 日本語版:日本で電車脱線 250人以上が死傷
日本経済新聞 写真特集:JR福知山線脱線事故
朝日新聞:特集 < 尼崎・列車脱線事故 >
日本経済新聞:特集 JR福知山線脱線事故
尼崎市ホームページ:福知山線事故 搬送先一覧
(記事が多数に上る為、新聞各社のまとめページ等を中心に掲載しました。御了承下さい。)


とんでもないことが起こってしまいました。
マスコミ各社の報道で既にご存知の方も多いとは思いますが、JR西日本の福知山線で列車が脱線、線路脇のマンションに衝突。
この記事を執筆している時点で、死者50人、負傷者は417人に上っています。

亡くなられた方々の御冥福と、被害に遭われた方々の1日も早い回復をお祈りいたします。

なお、救出された方々の搬送先については、関連のリンク先に挙げた尼崎市ホームページ:福知山線事故 搬送先一覧にて同市が把握している範囲内で発表されていますので、テレビ等の報道と合わせてそちらを御覧下さい。

さて、現時点での簡単なまとめを書いておきたいと思います。

事故発生 2005年4月25日、午前9時20分頃。
事故現場 福知山線塚口~尼崎間
事故概要 
宝塚発同志社前行き快速電車が脱線。内、先頭車両と2両目が線路脇のマンション1階に激突。
当記事執筆時点で、死者50人、負傷者417人。
死者の数は91年の信楽高原鉄道の事故を超え、JR発足以降最悪に。
国土交通省は、信楽高原鉄道の事故時と同じレベル4の非常態勢と判断した。

今まで、当ブログでは事故に関するエントリーを書くことは控えてきました。
それは、事故については専門家がしっかりと検証を行ってくれるので、素人の私が余計なことを書く必要もないだろうと思ったからです。
また、大きな鉄道事故だけを取り上げて、毎日のように起きている小さな鉄道事故を取り上げないのはどうかとも思っていました。
死傷者の数が少ないという理由で、取り上げないというのもおかしいのではないかと。
でも、地方紙のサイトにやっと載る様な小さな事故まで検索していると、現実問題として記事を更新する時間がなくなってしまうということもあるのです。
だったら、いっそ完全に取り上げない方が良いのではと思った次第でして。

ただ、今回の事故については、日本鉄道史上に残る非常に重大な事故であると判断し、あえて掲載に踏み切りました。
これを機会として、今後は国土交通省が非常態勢と判断した場合を中心に、事故について取り上げていきたいと思います。

とりあえず、現時点ではまだ航空鉄道事故調査委員会から正式発表がないので、原因と再発防止策については書けませんが、今の段階でも書けることをひとつだけ。
以前、誰かがブログ上で書いていた気がしますが、良い加減に鉄道でもフライトレコーダーのようなものを導入しても良いのではないでしょうか。
その方が事故の原因も早く解明される可能性が高まりますし、誤った原因(特に、原因が良くわからずに運転士が亡くなった場合、運転士のせいにして終わりにしてしまうこと)を結論としてしまう危険性も低くすることができますから。
というか、(在来線については)踏切というものがあり、事故発生率が飛行機よりも高いであろう鉄道にレコーダーが搭載されていないというのは、随分とおかしな話ですよね。
まずは試験的に、踏切が多い路線を中心に導入してみては如何でしょうか。>鉄道会社さん