Jariaの玉手箱【更新終了】

鉄道ニュースについて管理人のツッコミ、そして時に自論を展開するブログ(※このブログは既に更新を終了しています)

尼崎事故から1ヶ月 ネットとマスコミの反応

2005年05月25日 22時05分55秒 | JR関連一般
関連:
Yahoo!NEWS:尼崎脱線事故 発生から1カ月 発生時刻一斉に黙とう

あの日から、もう1ヶ月も経ってしまったんですね。
改めまして、犠牲者の方々の御冥福と怪我をされた方々、心に傷を負った方々が1日でも早く日常生活に戻れるよう、お祈り致します。
この1ヶ月、当ブログでも何度かこの事故について取り上げてきましたが、今回ほどネットとマスコミの反応の違いを深く認識したことはありませんでした。
今回はこの事故に関連するネット及びマスコミの報道について、私の興味を引いた記事を引用して簡単な私見を述べた上で、この事故全体についての私見を述べたいと思います。
(なお、当ブログに初めてお越しの方は、お手数ですが左のサイドバーから検索をかけて頂いて、当ブログのこの事故に言及した過去の記事をいくつか読んでから以下をお読み頂ければ、幸いです。)

さて、まずはネットとマスコミの報道について。
正直、今回ほどマスコミがツッコミどころ満載になったケースは、私自身経験したことがありませんでした。
その中でも、特に私の興味をひいたのがこちらの記事

特にキーとなる部分を引用すると、こんな感じになります。

>記者がやりたくないのが「抜かれ」「特オチ」。これをやってしまうと、デスクの叱責を受けてしまう。

取材で他社に遅れをとると、記事の内容が薄くなり、読者も満足しない。
ともすれば、定着していた読者が離れてしまうかもしれない。

こう考えるから、無理な取材が行われてしまう。

>停車駅が増え所要時間が延びると、尼崎での接続がとれなくなり、利用客も満足しない。
ともすれば、定着していた利用客が離れていくかもしれない。

こう考えるから、無理なダイヤが組まれてしまう。

あれ?

問題の根は同じ。客離れを極端に恐れているのだ。そのために無茶をしてしまう。

(怠け者のネタ帳:1分1秒争ったところで)

マスコミはJRの運転士に対する過剰な定時運転要求を批判していますが、マスコミが記者達に求めていることも同じという訳です。
なるほど、興味深い。
「人の振り見て我が振り直せ」とはこのことです。
マスコミの場合、今回も問題になったように、こうした環境が倫理に反する取材活動を発生させてしまっている現実があります。
その上、マスコミ並みの影響力をもったメディアで、大々的にマスコミを批判できるだけのものは事実上ないのですから、こちらの方がよっぽど危険な問題です。
マスコミ関係者の方々は、そうした問題点を認識しているのでしょうか。(本気で認識していたら、とっくに対策をとってるか…。)

続いて、興味を引いたのはこちらの記事
この記事ではマスコミが被害者の立場に立つことの危険性を指摘しているのですが、特にキーとなるのは恐らくこの辺りではないかと。

>被害者を祭り上げ、置き去りにするマスコミ
そしてこのような被害者の特殊性は、コインの表裏とも言うべき別の問題をはらんでいることに気づきます。被害者をアプリオリな正義の位置に祭り上げた報道機関はときに、世論の目の前でその被害者たちを「置き去りに」します。ここで念頭に置いているのは、イラク人質事件における家族や、小泉首相と金正日総書記との首脳会談の直後に拉致被害者家族がおかれた状態です。卑劣な誹謗中傷が、彼ら当事者に降りかかったのは記憶に新しいところですが、この背景には、被害者の持つ理不尽性を想像することができないものたちと、それをあおるマスコミとの間の相互作用があったと思います。被害者はときに理不尽なものです。世論はそれをしっかり冷静に受け止めてやることでこそ、本当に被害者の立場を理解した(立場に立ったではなく)対応ができるのではないかと自分は思っています。

(わにぞう日記:マスコミと「被害者の立場」)

私も以前から感じていたのですが、マスコミって飽きっぽい気がするのは気のせいですか。
ある程度の期間、視聴者の感情を煽るだけ煽ったら、ある日を境にそのことについて殆ど報道しなくなってしまう。
あるいは、報道するとしても視聴者の感情を煽るようなことはせず、軽く流してしまう。
中越地震や福岡県地震の時のことを思い出して下さい。
あれだけ大騒ぎしたマスコミは、今や殆どそのことについて報道していません。
しかし、報道されていませんが、今でも大変な苦労を強いられている方々は沢山いらっしゃるのです。
あの山古志村の様子を今現在も撮影し、公開している報道機関が今どれだけあるでしょうか。
謎のピアニストの正体なんか調べてる暇があったら、もっと世の中の役に立つ情報を放送して下さい。

マスコミの報道には時間という制約があることは分かりますが、報道機関を名乗る割には結構無責任ではないかと思うのですが。
某テレビ局が某ベンチャー企業に買収されそうになった時、テレビ局の会長が「テレビ・ラジオ報道はネット報道と違って責任が伴う」とか何とか言っていましたが、こういった現状を見ていると、何だか嘘臭く聞こえるのは私だけでしょうか。

と、ここまで言いたい放題言ってきましたが、一方でこんな意見も。

>この1ヶ月間、福知山線脱線事故に関してネット内の論評をいくつか見てきたが、今回の事故の報道についてマスコミを批判する論評もかなり多かった。確かにマスコミの報道にはさまざまな問題点がある。しかし、マスコミを批判する側にも問題点がまったくなかったとは言い切れない。JR西日本を感情的に批判するマスコミも、そのマスコミを感情的に批判する人たちも、根本的には同じ問題を抱えているのではないだろうか。

(クサイ町の覚え書き:「マスコミ批判」を批判する)

痛いツッコミです。(^_^;
私自身はこうしたことがないよう、十分配慮した上で書くように心がけてはいたのですが、今考えてみると、私は兎も角、読み手の皆さんがどう受け取っていたのか結構気になるところではあります。
良かったら、このエントリーのコメント欄にでも書いてくださると有り難いです。

そんな訳で、ここまでネットとマスコミについて簡単に書いてきましたが(え?引用が多すぎるって?)、ここからは事故全般についての私見を。

まず、事故原因については、以前にも書いたとおり事故調による正式発表が行われるまで書くことはしません。

ただ、これも以前述べたように、何が原因であれ、今回の事故によって浮かび上がった事故を起こしうる要因(過密ダイヤや定時運行を求めるという社会、あるいは社会構造、その他)を無視するのは如何なものでしょうか。
事故防止の基本は、事故が"起こる前"に事故を起こしうる要因を探し出し、対策をとることです。
しかし、今回も含めて、我が国の過去の鉄道事故の記録を見ていくと、どうも対策が後手後手に回っているような気がしてなりません。(何も鉄道事故に限ったことではありませんけど)
人が死んでからでは遅いのですが、お役人はそこら辺のことを分かっているのでしょうか。
どうなんですか。>北側さん

「君主危うきに近寄らず」とか「梨下に冠を正さず」という言葉がありますが、防げる問題を防がないというのは頭の悪い人間、早い話がバカのすることです。
危ない所には近付かない、或いは危なくないように対策をとるなんて子供でもできることだと思いますが。

マスコミもお役人もJR西日本を含めた鉄道会社も、何だか近視眼的に事故原因だけを見つけようとしているようですが、今後は事故の"再発"防止ではなく、事故の"発生"防止に重点を置くべきではないでしょうか。

それからもう一つ、監督官庁である国土交通省の関係者が一切責任を取らないというのも如何なものかと。
あるいは、こうした甘ったるい状態が、国土交通省が事故発生防止に重点を置かない原因のひとつなのかも知れません。


もう、「ダ埼玉」なんて言わせない!? 「エキュート大宮」調査レポート

2005年04月09日 19時41分41秒 | JR関連一般
関連:
ねぎしせんBlog:「通過する駅から集う駅へ」 エキュート大宮を見てみよう

さて、JR東日本が「ステーションルネッサンス」という大層な名前を銘打って進めているエキナカ事業ですが、その内、先日開業したばかりの「エキュート大宮」に関するレポートがねぎしせんBlogさんにて公開されていたので御紹介します。
ちなみに、元埼玉県民の私の感想としては、「いや~、変わったな」という感じでしょうか。
住んでいた当時の私は大宮より浦和や川口に行くことが多かったのですが、それでも数少ない大宮駅に関する記憶と照らし合わせると、感慨深いというか。
機会があれば、鉄道部品で作ったカエル型ポストでも見に行ってみたいと思います。
ただ、大宮はどちらかというと通過駅であることと、上野と違って路線数や始発が少ないことから、今後どれだけ人を惹きつけることが出来るかが、この施設の命運を左右するといっても過言ではないでしょう。
詳細は関連のリンク先を御覧下さい。

寝台特急「さくら」「あさかぜ」「(単独)富士」の廃止をブログはどう報じたか

2005年03月02日 12時24分17秒 | JR関連一般
このブログは、本来ニュースソースを拾ってきて管理人の感想と共にご紹介するというコンセプトですが、今回はちょっと趣向を変えて、管理人オリジナルの記事を書いてみようかな、なんて。

さて、一昨日から昨日にかけては九州系寝台特急の廃止騒動などで全国の鉄が大騒ぎした訳ですが、それはネットの世界も変わらなかった様子。
今朝、RSSリーダーで鉄系ブログを見てみると、出るわ出るわ寝台特急ネタ。
ただ、少し気になったのは、「寂しいけれど、笑顔で消え行く寝台特急を送ろう。」的なものが多かったこと。
別に、それを悪く言うつもりは毛頭ありません。
でも、廃止に関わって発生した諸問題(ヘッドマーク盗難だとか、マナーの悪いマニアだとか)に触れているブログが殆どないのは気のせいですか。そうですか。
そりゃ、寂しくなるからせめて最後は…という気持ちは分かりますが、そうした発想が鉄道趣味の美しい面だけを記憶に残らせてしまい、その影で様々な問題点があったことを忘れてしまう原因になるのではないかと、個人的には思います。
あるいは、今回のこうした動きが、善良な鉄道ファン自体が「悪質なマニア」という鉄道趣味界が抱える問題点について目を背けて、真剣に考えていないことを浮き彫りにした言うことも出来るかもしれません。

私は鉄以外にも色々と別の趣味をやっていました。
その中には、(社会が認知しているかどうかは別として、あるいは認知されれば)深刻な社会問題になるようなことが発生したものもあります。
バス釣りやクワガタ飼育がその典型的な例です。
バス釣りについては、違法放流(原則として、ブラックバスは釣った場所以外への再放流が禁止されています。)や釣り場に捨てられたゴミ、ロストルアー(引っかかって回収不能になった為に、糸を切ってしまったルアー。)などがその典型例です。他にも、へら師(ヘラブナ釣りの人)に迷惑をかけたり等、例を挙げればきりがありません。
そして、こうした問題に対して、少なくとも私がこの趣味をやっていた数年前には真剣に考える釣り人は決して多くはありませんでした。
その証拠に、バス釣り専門誌等でもバス釣りが抱える諸問題について、多くのページ数を割いて特集を組むようなケースはごく稀だったのです。
結果はどうでしょうか。
先日、ブラックバスは国によって駆除の対象となりました。
クワガタ飼育についても、外国産のクワガタやカブトを飼い切れなくなって、日本の野山に放流してしまうケースが増加しています。
このままで行けば、いずれはクワガタも規制対象になるでしょう。

勿論、バス釣りやクワガタ飼育による問題と鉄道趣味が抱える問題は深刻度が違う訳で、単純に横に並べて比べることはできません。
また、鉄道趣味の問題点については私も以前から指摘している通り、日本人全体のモラルの低下が本当の原因である可能性もありますから、鉄道趣味単体で手を打っても仕方がないという見方も出来るでしょう。
ですが、果たしてそうでしょうか。
モラル改善の出発点が鉄道趣味であっても良いのではないではないかと思います。(別に鉄道趣味万歳と言っているわけではありません。)
結果的に対症療法的になってしまったとしても、今、何らかのアクションを起こさないことには始まらないと。
花粉症の治療と同じで、根本的な解決(杉等の伐採や特効薬の実用化)に時間がかかるのであれば、まずは対症療法的なものをやっておいても、決して無意味なものではないのではないでしょうか。
私はそう思います。

「あさかぜ」「さくら」廃止まで2週間 殺伐とする横浜駅

2005年02月16日 19時12分29秒 | JR関連一般
関連:
ねぎしせんBlog:あさかぜ撮影の現場は殺伐としていて素人には辛い

廃止まであと2週間を切った「あさかぜ」と「さくら」ですが、ねぎしせんBlogさんにて横浜駅の撮り鉄さん達の様子がレポートされています。
ご法度のフラッシュ撮影が横行し、ルールを守る撮り鉄さんからの怒号が響くなど、素人には少し怖い状況になっているようです。
マナーを守るのは勿論大事ですが、もう少し和やかにできないものなのでしょうか。

画像出所:武蔵野通信局

団臨イベント列車「41年間ありがとう!宇都宮線さよなら115系」の画像

2005年01月16日 18時14分36秒 | JR関連一般
関連:
とちぎレイルビュー:東北線日記
とちレビブログ:宇都宮線さよなら115系号運転

とちレビさんより。
東北本線(宇都宮線)にて1月15日に運転された団臨扱いのイベント列車「41年間ありがとう!宇都宮線さよなら115系」の画像が公開されました。
詳細は関連のリンク先をどうぞ。
小生も生まれは栃木県なので、この車両にはかなりお世話になりました。
実に41年間も走ったということで、関東地区の幹線の車両としては頑張った方ではないでしょうか。
今後は次第に活躍の場が縮小していくとは思いますが、最後まであの馬鹿五月蝿いモーター音を響かせて走りきってもらいたいものです。

画像出所:日本の旅・鉄道見聞録


JR東海 謎の発車表示

2005年01月15日 01時57分15秒 | JR関連一般
関連:
女子大生進化論。:JR東海の謎

詳細は関連のリンク先を御覧頂きたいのですが、JR豊橋駅にて謎の発車表示がされている模様。
その名も、「特別快速(各駅停車)」。
今、時刻表が手元にないので分かりませんが、恐らく「途中から特別快速になる各駅停車」と言いたいのではないかと。
だが、それ以上に謎なのが、その表示の英語版。

Spesial Rapid

良くスペルを御覧下さい。
謎です。

そういえば、昔京急にも「浦賀発堀ノ内行き特急」や「久里浜発堀ノ内行き特急」見たいのもありましたね。(訳分からんという方の為に解説→どちらの列車も走る区間は特急が全駅停車なので特急と表記していることがおかしい、ということです。)