ハイパーベンチレーション

ハイパーベンチレーションというのは、息を数回強く短く「ハッ、ハッ・・」と繰り返すことで、これをやってから息を止めると、普通に大きく息を吸ってから止めるよりも長く止めていられます。
ただし、スキンダイビングなどでこれをやって潜ると浮上中に水面直下で気を失うことがあり、非常に危険です。

僕は、ニニ・ロッソがこれをやっているのを見たことがあります。
コンサートのアンコールのとき、演奏したのは「聖者の行進」と「水曜日の夜」のメドレーだったのですが、間奏部の後再び楽器を構えるときに、口をあけてハイパーベンチレーションをやっていました。

僕の経験としては演奏していて疲れてくると、息を吸っても空気が中々充分に入ってこない感覚になることがあります。このときにやると効果的なようです。
ただし、やり過ぎると貧血のようなめまいがします。

僕は当時ニニがこれをやっているのを見て、全盛期のニニの驚くべき耐久力は、決して天性のものではなく、長年の訓練によって得られたものだということを確信しました。
ニニは長時間吹いても疲れないのではなく、疲れても素晴らしい演奏ができることを訓練によって達成していたのだと思います。

今日も気分はニニ・ロッソ