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5月3日(火・祝) 大集合。

2022年05月05日 08時02分27秒 | 2022年

 4時38分起床。時間を正確に覚えているのは、起きた瞬間に「今何時だろう…え?まだこんな時間?」となったからである。

 1時間ほどそのままベッドでゴロゴロしてから、6時前に朝食を食べに外へ出る。

 昨日の混雑が噓のような静けさである。

 なんばグランド花月のすぐ近くにある「松屋」に入る。地元の方々や大阪の芸人さんがこよなく愛するうどん屋さんである。朝6時からやっている。

 注文は油かすうどん。昨日も食べたが、どうしてもまた食べたい。

 昨日食べたかすうどんとは出汁の味が全く違うが、共通するコクや旨みがある。これがあぶらかすがもたらす旨みか。

 それにしても、大阪のうどんは美味しい。そもそも私は柔らかいうどんが好きだし、なんせ出汁が全然違う。

 お店を出たところで、ほぼ同時に出てきた隣で食べていたおじさんに「どこから来たん?」と話しかけられる。私が色々と写真を撮っていたので、観光客だとわかったのだろう。「神奈川からです」「関東にはこんな店ないやろ」「そうですね、めっちゃ美味しかったです」「安いしな」という会話が自然に生まれる距離感の近さも、大阪の魅力のひとつである。おじさんは自転車で家へ帰っていった。

 ホテルへ戻り、1時間ほど二度寝をする。

 8時半前に起き、身支度を整えてホテルをチェックアウトする。今回宿泊した「日和ホテル 大阪なんば駅前」は、本当に素晴らしいホテルだった。次もここに泊まりたい。

 再び難波の街を歩き、「純喫茶アメリカン」に入る。まさかの朝食第2弾である。

 純喫茶の名にふさわしい雰囲気のお店だ。

 ホットケーキとカフェオレを注文。先にカフェオレが運ばれてくる。

 「お好みで生クリームを入れてください」とのことなので、入れてみる。甘さというよりは、なめらかさが増した。

 ホットケーキには、予めバターをしみこませてある。そのまま食べてもバターの風味がしっかりあるし、シロップをかけると甘しょっぱくなって更に美味しい。

 お腹パンパンの状態で、南海線の難波駅へ。

 予定とは違うが、和歌山市行きの特急サザンに乗るか。

 特急サザンは8両編成で、難波寄りの4両がロングシートの自由席車両(普通車)、和歌山寄りの4両が転換クロスシートの指定席車両(特別車)となっている。

 鉄道オタクたるもの、当然指定席に課金する。

 今回乗ったのは、12000系という十数年前に登場した比較的新しい車両である。個人的には、昔から走っている10000系のほうに乗りたかった。

 堺までの乗車時間はわずか10分。さすがに短すぎて乗った気がしない。

 普通電車に乗り換えて、羽衣へ。

 JRの東羽衣駅へ移動し、阪和線で鳳へ。

 近くの宿(というか庭園付きの古民家?)に宿泊していた祖母、母、弟一家と待ち合わせ、浜寺公園へ。

 交通遊園で甥っ子たちとゴーカートに乗ったり、古い路面電車やSLを見たりして遊ぶ。また、祖母と久しぶりにゆっくり話をすることが出来た。年を重ねて体力が落ちてきていると聞いていたが、思っていたよりも全然元気だったので安心した。

 近くの「サイゼリヤ」で昼食。叔父一家も合流し、より大所帯になる。

 浜寺公園へ戻り、公園内を走る汽車に乗るみんなを見送る。今日帰ることになっている母と私はここでお別れである。

 母は新大阪から新幹線、私は難波から近鉄特急に乗るので、一緒に難波まで戻る。やはり母も「絹笠」のとん蝶を買ってから帰るそうである。

 難波で母と別れ、近鉄線ホームへ。今回は、名古屋まで特急ひのとり号に乗る。「くつろぎのアップグレード」をコンセプトとして2020年にデビューした80000系車両で、名阪甲特急として運用されている近鉄のフラッグシップ特急である。2021年のブルーリボン賞を受賞している。

 大阪難波16:20発の特急ひのとり716列車に乗り、名古屋へ。

 しかも、今回は最上位ランクのプレミアムシートを押さえることが出来た。

 東北新幹線や北陸新幹線のグランクラスに匹敵する座席である。しかし、値段はそれらに比べてはるかに安い。

 驚くほど快適な座席である。身体が座席に包まれているような感覚になる。危うく発車してすぐに眠りに落ちるところだった。これは人をダメにする椅子だ。

 名古屋までの所要時間は2時間9分。毎時00分発に比べて停車駅が1駅多い(大和八木駅)ので、その分少しだけ多く時間が掛かると思って20分発を選んだのだが、所要時間は変わらないらしい。

各車両に荷物用のロッカーが設置され、時代の流れに即した車両設計になっている。

 珈琲や軽食の自動販売機もある。その分、車内販売はないようだ。これも時代の流れだろうか。

 田園風景を眺めながら、ただただぼんやりして過ごす。

 大阪線を東に向かって走ってきた名阪特急は、伊勢中川駅の手前で大阪線から左へ分岐し、デルタ線(中川短絡線)に入る。

 短絡線から見る伊勢中川駅方面。右手が大阪線、左手が名古屋線である。この短絡線がなかったころの名阪特急は、伊勢中川駅でスイッチバックをして運転していたらしい。

 短絡線から名古屋線に合流し、北上を開始する。

 最後の途中停車駅である津に到着。JR線のホームに特急南紀号が止まっている。キハ85系気動車も、今年から徐々にHC85系という新型ハイブリッド車両に置き換わっていくそうなので、その前に一度は乗りたい。

 津を出てから少しだけ、JRの快速みえ号と並走する。目的地はどちらも名古屋だが、所要時間はこちらのほうが15分早い。

 四日市のコンビナートが見えてきた。

 名古屋駅到着の直前、先ほどのキハ85系の後継となるHC85系を見かける。

 定刻通りに名古屋駅に到着。快適すぎて、もっと長く乗っていたかった。「くつろぎのアップグレード」の謳い文句に偽りなし。

 名古屋駅の地下街にある「寿がきや」に寄る。めちゃくちゃ並んで!と驚いたが、店内はガラガラだ。どうやら、人手不足でオペレーションが回っていないらしい。今の時代、GWに働いてくれる人を見つけるのは大変なのだろう。

 前に並んでいた団体さんが諦めて別のお店へ流れてくれたおかげで、比較的すぐに入ることが出来た。

 注文は定番の白ラーメンに、温泉卵をトッピングしてもらう。「寿がきや」は従来の「スガキヤ」のランクアップバージョンのお店で、いずれの素材もより高品質なものが使われているらしい。ただ、個人的には味がぼやけてしまっているだけで、普通の「スガキヤ」のほうが美味しいと思う。以前は普通の「スガキヤ」も名古屋駅の目の前にあったのだが、今はなくなってしまった。

 名古屋19:31発のひかり662号に乗り、新横浜へ帰る。ひかり号を選んだのは、空いていて3人用座席を独占できるからである。停車駅も小田原が増えるだけなので、所要時間はのぞみ号とほとんど変わらない。

 車内販売でスジャータのアイスクリームを購入。直前まではバニラ味を買うつもりだったのだが、ピスタチオ味があるというのを初めて聞いたので、そちらを選んでみた。

 当たり前かもしれないが、思いっきりピスタチオの味がする。以前、苺味を食べた時には「バニラの濃厚さには及ばないな」と思った記憶があったのだが、このピスタチオの濃厚さはすごい。まあ、それでも次はバニラを買うと思うけれど。

 21時過ぎに帰宅。荷解きをして、入浴と洗濯を済ませる。

 小腹が空いたので、冷蔵庫に残っていた麻婆豆腐を麻婆丼にして食べる。美味しい。

 昨日からの日記を書き始めようかと思ったが、どう考えても量が膨大なので、写真の整理だけにしておく。

 23時過ぎに就寝。